日本オラクルは、ERPソフトウェアの統合型アプリケーションスイート「JD Edwards EnterpriseOne」の最新版である、「JD Edwards EnterpriseOne 9.1」を発表した。

　「JD Edwards EnterpriseOne 9.1」は、「JD Edwards EnterpriseOne」が提供するERPの機能を拡充するレポート機能「JD Edwards EnterpriseOne One View Reporting」によりレポート機能が強化されているほか、技術基盤「JD Edwards EnterpriseOne Tools Release 9.1」によるユーザー画面や操作方法の改善が行われている。

　業界に特化した機能も強化されており、ライフサイエンス業界向けには、電子記録/電子署名（EBR）と、医療機器の活用における機器履歴簿（DHR）管理の機能が用意されている。偶発的な事故とその解決に対する監査証跡を可能にすることで、米食品医薬品局（FDA）が認証する製造プロセスに対応する。食品飲料、農業関連産業、不動産、プロフェッショナル・サービス業界向けには、国際標準の事業所コード「GLN（Global Locator Number）」をサポートし、消費財などの業界における法令遵守、規制の円滑な管理を支援する。また、輸出入関連文書の要件を満たす、個別ロットおよびシリアル番号レベルでの原産地追跡機能を搭載し、報告書作成の合理化を支援する。