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- 2013/01/21 掲載
Office 2013を斬る:ビジネス転換するマイクロソフト、タッチ・クラウド機能は使えるか
今回の試用環境は以下のとおり。このレベルであれば、パフォーマンスはまったく問題なかった。システム要件(右表)についても記載しておくが、古いPCの場合は事前に試用版などで確認しておくのが良いだろう。一般向けにはプレビュー版が無料公開されているので、参考にしていただきたい(筆者が本稿で紹介するのはRTM版)。あと忘れてはならないのが、対応OSがWindows 7以降になっていることだ。Windows XPでは動作しないので注意していただきたい。
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タッチ機能はWindows 8+タッチ対応デバイスが前提
Office 2013の最大の特徴は、マルチタッチ機能に正式に対応したことだ。この機能はもちろん、Windows 8との組み合わせを前提にしている。すべてのアプリケーションに「タッチモード」が用意されており、リボンのボタン類を大きく表示して、タッチ操作を容易にすることができる。見た目のバランスは悪くなるが、指による操作には都合がいい。個々のアプリケーションにも、タッチを前提にした機能が用意されている。たとえば、Word 2013の「閲覧モード」は、文書を左右にスワイプして切り替えるモードだ。Outlook 2013では、ウィンドウ右側に「アクションバー」が表示される。これは、タブレットを左右の手で持ったとき、右手の親指で操作するバーで、返信やフラグ設定を容易にする。
これ以外にも、各アプリケーションにはタッチを前提とした機能が用意されているが、いうまでもなく、Windows 8+タッチ対応デバイスでなければ、これらの機能は使えない。問題は、企業がこうした機能をどれくらい必要としているかだが、キーボード+マウス中心の従来のオフィス業務では、現時点ではあまりないよう思う。
ただし、積極的にタッチ対応を進めたい業務があるなら、これらの機能はぜひチェックしたい。たとえば、作業現場などの屋外活動、外回りの多い営業マンなどにタッチ対応のWindows 8デバイスを配布するなら、Office 2013は間違いなく価値がある。
【次ページ】Office 2013はビジネスモデル転換の試金石
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