試行錯誤の回数を増やす、iOSとAndroidは同じように作ってはいけないなど、モバイルアプリケーション開発に関わるエンジニアやデザイナーにとって非常に参考になる内容が込められた伊藤直也氏のセッションの内容を、ダイジェストで紹介しましょう。
B2Cからみたモバイルアプリケーション開発のいまとこれから
伊藤直也と言います。これまで10年くらいかな、BtoCの開発をやってきたので、セールスフォースのデベロッパーの皆さんにそういう経験を踏まえてお話をしたいと思っています。
私はもともとNiftyで働いていて、そのあとではてな、そしてGREEで働いてきました。最近はDevOpsの話をすることが多くてDevOpsの人と思われているのですが、モバイルアプリケーションの開発もやっています。
モバイルOSのシェアは増えていまして、出荷数はPCをタブレットが追い抜いているという話です。最近のBtoBでの話を聞いていても、建築現場で設計図をiPadで見ているとか、BYODで仕事でもスマホを使うといった感じになってきていると。
そういった中で、今後の開発はモバイル対応でやりたい、という話が増えてきているのではないかなと思います。
このとき、いままでの開発とは違う部分があります。それは、人々がモバイルアプリで思い浮かべるのは、普段使っているアプリと似たものだということ。
モバイルは普段みんなが使っているので、エンドユーザーが普段使っているアプリと同じように(使えるものに)してほしい、というリクエストが出てくることになります。
じゃあ、こういうアプリをどうやって作ったらいいのか。これまでの経験からお話したいと思います。
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