Kindle連載の対象作品は複数のエピソードで成り立ち、一度購入するとその後一冊の本として完結するまですべてのエピソードがKindle端末や無料アプリに配信される。新しいエピソードが出るたびに、メールでお知らせが届き、現在読んでいる場所、およびハイライトやメモした内容を維持したまま、直近のエピソードの後に自動的に追加される。なお、連載の途中で購入した場合でも、初回エピソードからその点の最新エピソードを含んだものが配信される。


　Kindle FireシリーズやKindle Paperwhiteだけでなく、Kindle無料アプリを使えばAndoroid携帯やタブレット、iPad/iPhoneでも閲覧が可能。アマゾンのWhispersync機能により、読書の進捗をすべての端末で共有し、どのデバイスで読んでいてもすぐに続きを読み始めることができる。また、Kindle連載のコンテンツは、Wi-Fi接続でいつでも再ダウンロードできるクラウド上の本棚に自動でバックアップされる。

　Amazon.com　Kindleコンテンツ事業部 バイス プレジデントのディビッド・ナガール氏は、「Kindle連載では、電子書籍の特徴を最大限活用し、アマゾンならではの利便性を極めた方法で連載作品をお届けすることが可能になりました」とコメント。「Kindle連載は、日本のお客様が読書を楽しみ、本を発見する新しい革新的な方法をご提供いたします」と自信をのぞかせる。

　直木賞作家の林真理子氏は、1997年から続くロングセラーエッセー（2013年10月23日号で789回目を迎える）「美女入門シリーズ」の最新巻である『美女入門パート12』をKindle連載に提供。「ひとりでも多くの読者に読んでもらって楽しんでもらうことが、私の作家としての一番の楽しみなので、こういう新しいチャレンジは積極的にやっていきたいと思います」とコメントしている。

　Kindle 連載は、無料提供される吉川英治の『宮本武蔵』を始め、『1 + 1 = Namida』（zopp）、『UNDERGROUND MARKET ヒステリアン・ケース』（藤井太洋）、『磁極反転』（伊予原新）、『東京トイボックス0』（うめ）、『ナナブンのイチ』（木下半太）、『美女入門パート12』（林真理子）、『不倫純愛　美魔女妻』（新堂冬樹）、『マスゴミ』（鈴木みそ）など、18タイトルから提供を開始する。