ただし、これらの改革は、単にツールを導入しただけでは実現することはできません。メールのように、何もしないで勝手に広まるものではないのです。トップがその本質を理解し、文化風土の改革にまで踏み込むという、組織的な取り組みが必要になります。海外大手企業は、すでにそのようなアプローチを進めています。
本書では、アクト・コンサルティングが実施した、海外大手企業先進事例と国内大手企業の実態調査の結果を紹介します。調査の詳細は、「
ITケーススタディーレポート2013」で詳しく紹介しています。
社内ソーシャルソフトとは、グローバルグループのプロフィール(人材台帳)や、コミュニティー、ブログ、チャットなどです。先行する海外大手企業では、ソーシャルソフトを用いた改革によって、以下の効果を上げています。
1)経営スピードの向上
2)グローバルな衆知結集による創造力の強化
3)社員のエンゲージメント、モチベーションの向上
4)その他:低付加価値作業の削減、事業継続性の確保