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  • 2015/05/14

たった5つの単語で、決算書を読みこなす方法

公認会計士 前川修満氏が指南

物事がわかりやすい、わかりにくい、という違いが生じる理由の一つには、パターンの分類がうまいかどうかということがあるだろう。大量の専門用語に振り回されると、そのパターンがつかめなくなる。このパターンは3通りだけ、あのパターンは2通りだけ、というようにすっきり読み解ければ、一見難しそうなことでもすんなり理解できるものだ。たった5つの単語で決算書を読む方法を公認会計士 前川修満氏が解説する。

公認会計士 前川修満

公認会計士 前川修満

1960年金沢市生まれ。公認会計士・税理士。日本証券アナリスト協会検定委員。同志社大学卒。澁谷工業、KPMG港監査法人(現、あずさ監査法人)を経て、フリーに。2006年にアスト税理士法人を設立。代表社員に就任し、現在にいたる。日本税務会計学会会員。著書に『決算書はここだけ読め!』『危ない会社は一発でわかる』(以上、講談社)などがある。近著は『決算書は「下」から読む、が正解!』(SBクリエイティブ)。

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基礎となる5つの概念を知っておく

 前回、筆者は「料理を食べるのに、料理の作り方を学ぶ必要はない」と言いました。

 同様に「決算書を読むのに、決算書の作り方を学ぶ必要はない」とも言いました。

 しかし、筆者は次のようにも言いました。

 お蕎麦を食べるにしても、お蕎麦をそのまま口に入れても美味しくありません。お蕎麦は、そばつゆに浸して食べるほうが美味しくなります。そして、そのそばつゆには、あらかじめ、少量のネギやワサビを入れておいたほうが、お蕎麦が美味しくなります。

 決算書もこれと同じです。お蕎麦を口にするときと同様に、ほんの少しの知識を具備しておくだけで、決算書がぐっとわかりやすくなります。

 それは、決算書を構成する5つの項目(負債、資本、収益、資産、費用)のことです。

「お金の集め方」は3通りしかない

 さて、これについて少し詳しく説明しましょう。 まず、会社のお金の集めた方は3通りあります。
(1)返す約束のもとに入ってくるお金(負債)
(2)会社のオーナーからの資金拠出として入ってくるお金(資本)
(3)稼いで入ってくるお金(収益)

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 経営状態の良好な会社というのは、「収益」が大きくなって、「負債」が小さくなるという特徴があります。

 これは、個人も同様です。

 稼ぎのいい人は、収益が大きく、消費者金融などに頼る必要もないので、負債は小さくなります。

 これに対して、失業している人などは、稼ぎがないので、消費者金融などに頼るしかないので、負債が大きくなるのです。

【次ページ】 3通りしかないのが「お金の集め方」なら、2通りしかないのは

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