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  • 2015/04/24

蕎麦は打てずとも味わえる、決算書は作れずとも読める

公認会計士からの助言その2

数字ばかりの書類は、読んでも頭に入りにくい。ビジネスパーソンは数字を追い求める人間だが、そうかと言って、人間は数字ではない。数字だけ並べられても、人間はその意味を取れない。だから、数字を読むには、それなりの読み方が必要だ。決算書の読み方を公認会計士が説く、第2回目。

公認会計士 前川修満

公認会計士 前川修満

1960年金沢市生まれ。公認会計士・税理士。日本証券アナリスト協会検定委員。同志社大学卒。澁谷工業、KPMG港監査法人(現、あずさ監査法人)を経て、フリーに。2006年にアスト税理士法人を設立。代表社員に就任し、現在にいたる。日本税務会計学会会員。著書に『決算書はここだけ読め!』『危ない会社は一発でわかる』(以上、講談社)などがある。近著は『決算書は「下」から読む、が正解!』(SBクリエイティブ)。

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料理を食べる人には、作るための知識は要らない

 料理を食べる人には、料理を作るための知識は不要です。

 お蕎麦を例にとるならば、お蕎麦の基本は二八蕎麦です。
 そば粉八割に対して、つなぎ(割り粉)である小麦粉を二割でそばを打ちます。蕎麦打ちは、「二八に始まって二八に終わる」とも言われるほどです。

 蕎麦打ちはスピードが大事で、ゆっくり打つと生地が乾いて失敗の原因になります。
 水回しから切りまでは約30~40分が目標です。一つひとつの作業を正確にスピーディーにこなせるよう、とにかく体に覚えこませる。そのためにも何より回数をこなすことが重要なのだそうです。

 このような知識は、蕎麦を作る人には必要な知識ですが、蕎麦を食べる人には不必要な知識です。蕎麦の作り方を覚えていないと、お蕎麦を美味しく食べられないということはありません。

 皆さんの大多数は、お蕎麦の作り方を知らないのに、お蕎麦の味の良し悪しがわかる方はゴマンといるはずです。当然です。

決算書を読む人に、決算書を作るための知識は要らない

 決算書もこれと同じです。
 決算書を読むには、決算書を作るための知識は要らないのです。

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 そうは言っても、何も知らないのでは困ります。
 お蕎麦を食べるときは、これをそのまま口に入れるのではなく、いったんそばつゆに浸して食べるほうが美味しくなります。
 そして、そのそばつゆには、予め、少量のネギやワサビを入れておいたほうが、お蕎麦が美味しくなります。

 決算書も、これと同じです。
 お蕎麦にも食べ方があるように、決算書にも読み方があります。

 それが、前回もお話した「真っ先に下を読む」ことなのです。

【次ページ】 損益計算書で肝心なのは、ほんのこれだけ

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