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  • 2015/06/09

GitHub共同創業者のScott Chacon氏が語る、GitHubはこれからどうなるか?

AWS Summit Tokyo 2015

Amazonクラウドのイベント「AWS Summit Tokyo 2015」が都内で開催されました。1日目の6月2日、デベロッパー向けのDevConセッションの基調講演には、GitHub, Inc.共同創業者 Scott Chacon氏が登壇。GitHubの登場がオープンソースの世界をどう変化させ、これから企業や社会にどのような影響を与えていくのかについて語りました。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

 基調講演の内容をダイジェストで紹介します。

この会場にいる人たちはこの10年でもっとも重要な人たち

 GitHub, Inc.共同創業者 Scott Chacon氏。

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 現在、あらゆる企業はソフトウェア企業だと言える。電気自動車を作っているテスラでさえ、製品のために多くのソフトウェアを作り続けているソフトウェア企業だ。

 機械で行われていることが、これからどんどんソフトウェアに置き換えられていくし、いまソフトウェアで実現できていないことも、いずれできるようになる。

 つまりこの会場にいる人たちは、この10年でもっとも重要な人たちなのだ。ソフトウェアがいかに動作するのか、それをどう作るのかを知っている人たち。これからのイノベーションに必要なひとたちなのだ。

 オープンソースの世界を見ても、この10年で重要さが大きく増しているとともに大きな変化も経ている。

オープンソースへの貢献プロセスはGitHubで標準化された

 例えば「Redmine」というオープンソースソフトウェアを取り上げてみよう。

 古き悪しき10年前。Redmineの開発に貢献したいと思ったらどうすべきだったか? Webサイトの下の方までスクロールすると、パッチの送り方の説明が書いてある。それを読んだらソースコードをダウンロードして新しいコードを書く。

 当時はSubversionで管理していたので元のコードとの差分を作ってパッチを作り、WebサイトにIssueを登録してパッチをアップロードして、メーリングリストやチャットでそのことを告知して、といった手順になる。メンテナもいちいち手動でパッチを取り込む必要があった。

 こういった細かい手順があり、しかもこの手順はオープンソースソフトウェアのプロジェクトごとに違っていたから、別のプロジェクトではまた別の手順を覚えなくてはならなかった。

 まだGitHubは存在せず、これが10年前のオープンソースの状況だった。

 現在、オープンソースへの貢献は劇的に変わっていて、Githubの上で貢献のプロセスが標準化されるようになった。

 これまでよりも迅速で簡単で、オープンソースへ関わる仕組み、参入障壁が劇的に改善されたのだ。

 もっとも大事なのは、プロセスが標準化されたということ。ある程度学習は必要だが、いちど分かれば再度学習する必要もなく、メンテナがパッチの送り方をいちいち教える必要もない。

 先月5月には、1カ月だけで180万ものプッシュが行われた。

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【次ページ】 エンタープライズもオープンソースから学び始めている

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