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  • 2016/01/25

ガスや水道、銀行CISOが語るセキュリティ戦略、「経営層が大きく関わるようになった」

サイバーセキュリティ・サービスの強化に注力するデロイト。中でもデロイト・スペインはヨーロッパ、中東、アフリカ地域(EMEA)をカバーするサイバーセキュリティの重要拠点となっている。2015年12月2日にはeCIC(Excellence Cyber Intelligence Center)をバルセロナに開設。通常、こうした施設への立ち入りは、顧客と関係者以外禁止されているが、今回は特別にその施設内を取材することができた。本稿では開所したばかりのバルセロナeCICとともに、開所式で語られたスペインの各種インフラ企業におけるサイバーセキュリティ対策の取り組みを紹介する。

ITジャーナリスト 鈴木 恭子

ITジャーナリスト 鈴木 恭子

ITジャーナリスト。明治学院大学国際学部卒業後、週刊誌記者などを経て、2001年よりIT専門出版社に入社。「Windows Server World」「Computerworld」編集部にてエンタープライズITに関する取材/執筆に携わる。2013年6月に独立し、ITジャーナリストとして始動。専門分野はセキュリティとビッグデータ。

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スペインでインフラを手がける企業がセキュリティ戦略を語った。左より水道事業を手がけるAGBARのエドゥアルド・ディモンテ氏、大手ガス会社Gas Natural Fenosaのアンドリュー・ブラボー氏、モデレータのザビエル グラシア氏、カイシャ銀行のマリサ・レタモサ氏、スペイン・サバティ銀行のジョアン・プイグ氏(詳細は記事の後半で)

「何も隠すことがない」総ガラス張りのミーティングルーム

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 以前、ビジネス+ITで紹介したとおり、デロイト・スペインはマドリッドにもCyberSOC(Security Operation Center)およびeCICを構える。CICとは、サイバー空間の脅威情報を収集/分析し、顧客にとって対策に必要な情報を「インテリジェンス」として提供する組織だ。当然、eCICにはセキュリティ専門家のトップクラスが集う。

 デロイト・スペインがバルセロナに開設したeCICは、バルセロナ市の「22@」という地域に位置する。バルセロナeCIC所長を務めるザビエル・グラシア氏によると、同地区はバルセロナにおけるシリコンバレーのような地域で、多くのIT系スタートアップ企業がオフィスを構えているという。

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バルセロナにあるデロイトのeCIC所長を務めるザビエル・グラシア氏

 スペインのデロイトで、ITエンタープライズ・リスクサービスのマネージングパートナーを務めるアルフォンソ・ムール氏は、「サイバーセキュリティに関するデロイトのグローバル戦略をけん引しているのはスペイン、カナダ、米国の三カ国。顧客に対しては、グローバルな視点で情報を提供するとともに、地域に即した活動でサポートしていく」と語る。

 カタルーニャ州の州都であるバルセロナは、スペイン第1の港湾・工業都市であり、本社機能を有する大手企業も少なくない。グラシア氏は、「大口顧客対応の観点から考えても、バルセロナにeCICを開設するのは自然な流れ」と語る。

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デロイト・スペインのバルセロナeCICは、カタルーニャ州政府のイニシアチブで建設されたIT企業のための複合ビル内にある

 一般的にSOCは、顧客企業のセキュリティ機器の稼働状況をリモートから監視する。しかし、グラシア氏によると、物理的に近くにいるメリットは大きいという。その1つがセキュリティ・ベンダーの最新製品を、実際に試用できるラボの存在だ。

 バルセロナeCICには、IBM、Intel McAfee、スペインのセキュリティ・ベンダーであるBuguroo等専用の個室が設けられており、最新のセキュリティ機器が配備されている。各ベンダーからはセキュリティスペシャリストが派遣されており、eCICに常駐している。

【次ページ】公共インフラを担当する企業のCISO(最高情報セキュリティ責任者)らが登壇

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