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  • 2016/02/29

プロジェクトの多くは技術ではなく人間系で失敗している

強いチームのつくり方(前編)

業務で行われるソフトウェア開発プロジェクトのほとんどすべては、何らかのチームによって行われています。そしてそのプロジェクトが成功するか失敗するかを左右する大きな要因が、技術力よりも人間系にあることはよく指摘されることです。では、その人間系に注目して強いチームを作るにはどうすればよいのか、そのヒントを多数紹介したセッション「強いチームのつくり方」が、2月19日に行われたイベントDeveloper Summit 2016(通称デブサミ)で行われました。この記事では、そのセッションの内容を前編、中編、後編の3本の記事で紹介します。いまお読みの記事は前編です。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

中編、後編はこちら

プロジェクトの多くは技術ではなく人間系で失敗している

 吉羽 龍太郎氏(Ryuzee.com)。

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 吉羽と申します。いままで野村総合研究所とか、Amazon Web Servicesで働いておりまして、今年からフリーランスになりました。過去、僕が働いてきた環境でマネジメントや採用などをしてきて、そこで得てきた知見などをシェアしたいと思います。

 これは「ピープルウェア」というトム・デマルコの本からの引用ですが、「実際のところソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的というより社会学的なものである」と書いてあるんですね。

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 開発プロジェクトは技術じゃないところで失敗しているところの方が多い、ということなんです。

 技術の問題は、勉強したり詳しい人を連れてくればクリアできるのですが、人間系の問題がクリアできていないと結局最後まで開発プロジェクトがうまくいかないことが多い、というのが僕の経験ですね。

 ですので、エンジニアは技術だけじゃなくて人間系、社会学系のところも注目しなければいけない、というのが今日の問題提起です。

チームの課題とカイゼン

 1つ目のテーマは「チームの課題と改善」です。

 まず、よくあるチームの課題を見ていきたいと思います。

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 例えば「仕事が多すぎて新しい技術やプロセスを試す時間がない」。会場の皆さん、どうですか? けっこう手があがりましたね。

 「必要なスキルを持った人が足りない」。どうですかね? がんがん手があがりますね。

 「状況を改善しようにもアイデアが出てこない」。これは少なめですね。

 「すぐに人が入れ替わるので、仕事のやり方に慣れない」。これはけっこう手があがりましたね。

 「メンバーのやる気がない」。これもあがりましたね。

 じゃあ、いまのチームに課題がある、と思う方、手をあげてください。だいたい80%、90%くらい手が上がりましたね。

 ないと答えた人、そんなはずないですよね。

 課題があると答えた人、カイゼンはしてますか? 課題を認識してもカイゼンしていないのは見て見ぬふりです。できるところからカイゼンしてください。

 技術だけでなく、組織についてもカイゼンしていかなければならないと僕は考えています。

【次ページ】 カイゼンの進め方

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