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  • 2016/03/16 掲載

EduTech、教育のイノベーションを支える10のテクノロジーとは?ガートナー発表(2/2)

適応学習や予測分析など

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外構造

 外構造戦略(Exostructure Strategy)とは、教育エコシステムの中で増加するパートナーシップ、ツール、サービスの統合戦略としての相互運用能力を手に入れることだ。これが正しく実行されると、外構造なアプローチにより、教育機関がクラウドサービスを活用できるようになり、サービスをキャンパスの塀の中に持ちこむ必要がなくなる。外構造なアプローチは、教育機関の順応を加速させることが可能だ。教育エコシステムの相互依存が高まるにつれ、次の10年で外構造戦略の重要性が高まるとガートナーは予測している。未来はインフラ(基盤構造)ではなく、外構造にかかっている。

オープン証明書

 さまざまなバッジあるいはポイントの形をとる証明書は、一般的に、デジタルソーシャル環境、特に学習環境において、ある程度の歴史がある。問題は、これらの環境は独占的で、その環境の外で成果を見せることが難しいということだ。オープン証明書の目的は、この問題を解決することにある。教育機関にとって、オープン証明書の発行は、低コスト、高バリューのテクノロジーベースの機能であり、この機能で学生に多くのバリューとモチベーションを与えることができる。オープン証明書はまだ比較的未熟なテクノロジーであるが、教育業界では注目されている。ガートナーは、オープン証明書を比較的小規模な投資ですむ透明性のある戦略的テクノロジーだとみなしている。そのため、オープン証明書は、手の届く範囲で利益をもたらし、投資対効果が良い。

デジタル評価

 デジタル評価とは、試験を作成・運営・報告・管理するためのデジタルテクノロジーの活用を指す。この評価は、オンラインラーニングにおいてますます重要になってきている。なぜなら、監視、透明性、信頼のための新システムと、能力に応じた教育、適応学習、分析など数多くの成長分野にデータを送り込むことになるからだ。多くの教育機関が新しい評価テクノロジーに多額の投資を行っている。多くの場合、異なる評価ニーズによって動かされる組織内の様々な部門から、これらの投資の原動力は生まれる。評価ツールは、パーソナリゼーションを達成の重大な側面になりつつある。

スマートマシーン

 スマートマシーンは、適応学習と分析などを新しいレベルに押し上げ、アルゴリズム的な教育にアプローチする準備段階を整える。高等教育に対する市場要因的アプローチにおいてのグローバリゼーションと政治的信条が競争を増加させるにしたがい、スマートマシンは教育機関の価値を差別化して明示する際のカギになるだけでなく、学生に価値を届け、よりよいブランド構築に一役買うことになる。スマートマシンは分析、学生と教員のアドバイス、さらには調査の生産性を上げることもできる。

OERエコシステム

 オープン・エデュケーショナル・リソース(OER)エコシステムは、検索可能で無料利用可能な教育コンテンツとメディアを集めたもので、オープンなコンテンツを改善・作成するツールを含んでいる。OERエコシステム自体は新しいものではない。しかし、学生側のコストを削減し、教育用のコンテンツとチャンネルを増加させる点から、その重要度は増すばかりだ。OERは、5種類の「オープンさ」を併せ持っている。すなわち、ユーザーが自由にコンテンツを(1)継続、(2)再利用、(3)変更、(4)改造、(5)再配布できるのだ。CIO層は基本的に教科書やレクチャー資料などに使われるコンテンツのサポートに関わってこなかったが、OERの利用者が増えるに従い、事情は変わってきている。

リスニング・テクノロジー、センシング・テクノロジー

 リスニング・テクノロジーとセンシング・テクノロジーとは、ソーシャル・リスニングと感情分析からソーシャル・アクティビティーのキャッチと解釈まで含むバーチャル・アクティビティーの幅広いデータ収集のことを指す。ここでいうソーシャル・アクティビティとは、ツイートからIoT内で動作するテクノロジーまで包含する。高等教育では、ソーシャル・リスニングツール(ソーシャル・アクティビティを分析するツール)とソーシャル・ハーベストツール(ソーシャル・アクティビティを収集するツール)の活用が全く初期の段階にある。実際には、多くの場合、募集と登録に使われるだろう。しかし、学生の人生のあらゆるフェーズにおいて重大な役割を果たす可能性もある。とはいえ、ほとんどの教育機関がこれらのツール活用において十分に成熟していない。

コラボレーション・テクノロジー

 グローバルに適切な人とアイデアを探し、コミュニケーションをとり、コラボレーションするニーズは高等教育コミュニティーで常に根源的に存在した。コラボレーション・テクノロジーはリサーチ、教育を促し、チームの効率を拡大させる。これも新しいトレンドでもなければ機能でもない。しかし、チームメンバーが世界中に分散し、グローバル化したオンライン教育エコシステムにおいてますます重要性を増している。

 本調査のさらなる詳細は、"Top 10 Strategic Technologies Impacting Higher Education in 2016""で記載されている。

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