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  • 2017/12/22

「IoTとAIが強力に後押し」、あらゆる市場がIT化する2023年への道程 (2/2)

コンテンツ市場は付加価値を巡る競争により拡張

 コンテンツ市場では、動画配信市場が月額固定料金で豊富な映像コンテンツを視聴できるサービスの利用が拡大することにより、2017年度の1,826億円から2023年度には2,200億円近くの市場になると予測(図4)。

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図4:日本国内における動画配信市場規模の予測
(出典:野村総合研究所 報道発表)


 動画配信事業者が、多額の費用をかけてオリジナルコンテンツの製作・配信を強化することで、従来の放送局による一体的な提供構造から、動画配信事業者も含む制作と流通の分離・多様化構造へと変化すると予想している。

 音楽配信市場は、「利用者が選曲できるオンデマンド再生機能」「邦楽を中心とする収録楽曲の充実」「利用者一人ひとりの嗜好に合わせたレコメンド機能」を備えたサービスへの加入が市場をけん引し、2017年度の793億円から2023年度には891億円まで拡大すると予測している。

プラットフォーム市場をけん引する「ビジネスIT」

 プラットフォーム市場では、IoTによるデータソースの多様化、技術革新(クラウド、ブロックチェーン、およびICT)による情報処理の低価格化、利用の容易化により、従来の情報システム投資の中心だった「コーポレートIT」に向けた投資に加えて、ビジネスの価値向上を目指した「ビジネスIT」分野への投資が進み、これがプラットフォーム市場をけん引するとみている。

 同市場をけん引するのは、主にクラウドサービス市場とIoT市場。前者は、2017年度の6,973億円から2023年度には1兆1,661億円へ、後者は、2017年の9,300億円から、2023年には4兆円を超える規模へと、大きく成長する見込み(図5)。

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図5:日本国内におけるIoT市場規模の予測
(出典:野村総合研究所 報道発表)


IoTやAIがさまざまな業界を変革

 xTech市場は、さまざまな分野・業界において、クラウドやIoT、AIなど、近年の興隆が著しいIT関連の新技術を活用し、新しいサービスを展開したり、業界構造そのものを変革したりする動き、およびそこから出てくる新市場を指す。

 NRIでは、FinTech(金融)、RetailTech(小売)、AdTech(広告)、FoodTech(食品)、EdTech(教育)、SporTech(スポーツ)、HR Tech(人事)、AgTech(農業)、HealthTech(ヘルスケア)の市場について、分析、予測している。

 FinTechの重要な構成要素である、電子マネーや各種カードにより支払いをキャッシュレスで行うスマートペイメントの市場は、今後も順調に成長し、取扱高は、2017年の73兆円から2023年には114兆円に達する(図6)。

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図6:日本国内におけるスマートペイメント市場規模(取扱高)の予測
(出典:野村総合研究所 報道発表)


 決済が電子化されることに伴い、その周辺にはさまざまなサービスが急速に展開されることが期待され、市場規模の大きさを見ても、xTechの中で最も注目するべき市場としている。

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図7:日本国内におけるSporTech(スポーツ)、HR Tech(人事)、AgTech(農業)、HealthTech(ヘルスケア)市場規模の予測
(出典:野村総合研究所 報道発表)


 SporTech、AgTech、HealthTechなどの分野は、これまでIT化が比較的遅れていたが、IoTなどの普及により、さまざまなデータが入手できるようになることで、大きく構造変化と市場拡大が前進する。それぞれ、2023年まで年率20%以上で成長すると考えられる(図7)。

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図8:日本国内におけるFinTech(金融)、RetailTech(小売)、AdTech(広告)、FoodTech(食品)、EdTech(教育)市場規模の予測
(出典:野村総合研究所 報道発表)


 EdTech、HRTech、FoodTechは、従来型のIT化は進んでいたが、さらにコンテンツが充実し、分野横断的なデータ連携が進む。また、AIなどの高度な分析技術の適用が拡大することで、ITが適用されるプロセスが広がり、市場規模も拡大するとみている(図7、図8)。

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