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  • 2019/03/20

やっぱり“人は見た目が9割” スーツの色で仕事は変わる

前回は『人を動かす「色」の科学』の著者である松本英恵氏に色づかいを工夫して仕事を効率化させる方法や、プレゼンで有効な色の使い方などを解説してもらいました。今回は自分が身に着ける色、とりわけビジネスシーンには欠かせない「スーツ」の色が他人に与える影響について解説してもらいます。

カラーコンサルタント 松本 英恵

カラーコンサルタント 松本 英恵

2003年より、フリーランスのカラーコンサルタントとして活動。2005年、総合情報サイト「All About」にてカラーコーディネートガイドに就任。同サイトの900名を超えるガイドの中で読了率1位を誇る(2016年)。他にも雑誌など多数のメディアで活躍。また、売る側、買う側の気持ちがわかるカラーとイメージのエキスパートとして、「似合う色」「売れる色」「心をつかむ色」をテーマに、研修講師としても活動している。九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻修士課程修了(2008年)

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スーツの色が他人に与える影響とは
(© miya227 - Fotolia)

オーダースーツあるある、失敗は面積のせい

 紳士服のコナカが「ディファレンス」というブランドを展開するなど、オーダースーツは高級品というイメージを覆すような動きがあります。

 最初は店舗に行って採寸する必要がありますが、2回目以降は生地などを選ぶだけでよいので、インターネットでオーダーすることも可能です。

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 オーダースーツは、自分の体型に合うものを手に入れることができるのが魅力ですが、自分で選んだ生地を仕立ててみると、期待していたものとはかなり違う見え方になってしまうことがあります。それは生地の色が変化しているのではなく、人間の目の錯覚によるものです。

 明るい色は大きな面積になると、小さな面積で見たときよりも、明るい色に見えます。有彩色では色みがやや増したように感じられます。

 一方、暗い色は面積が大きくなるにしたがって、よりいっそう暗い色に見えてきます。有彩色では彩度もやや低くなり、色みが鈍くなったように感じられます。

 このように面積の違いによって、明るさや色みに差が出ることを「色の面積効果」と呼んでいます。

 色の面積効果によるイメージの違いは、家具やカーテン、フローリングやラグ、住宅の外壁の色などを選ぶときにも起こります。特に住宅の外壁は、面積が大きい上に、日当たりの具合によって、色の見え方が変わってきます。

 失敗やトラブルを避けるために、パソコンの画面上で、仕上がりのイメージをシミュレーションできるようになってきていますが、迷ったときはできるだけ大きな色見本を見て、慎重に判断することをおすすめします。

謝罪会見に臨むスーツの色の正解は?

 芸能人、企業、スポーツ選手やその団体などが、謝罪会見を行うと、テレビやネットで議論が起きるようになりました。

 真摯(しんし)な言葉や態度に心を動かされる人が多ければ、その謝罪会見は成功で、違和感や不快感を抱き、不信感を募らせる人が多ければ、失敗だったということになります。

 謝罪会見の成否を左右する要素の1つとして、服装が取り沙汰されることがあります。服装や身だしなみを整えて謝罪会見に臨むのは当然のマナーですが、整えすぎると「おしゃれすぎる」「高級すぎる」などと違和感を訴える人が現れます。

 反対に、服装や身だしなみに隙があると「だらしない」「常識がない」と不快感を示す人が現れます。ちょうどいいあんばいというものは、個別の事情によって異なります。

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謝罪会見に臨むスーツの色の正解は?
(© picsfive - Fotolia)

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 謝罪会見で着用するスーツは、無地が鉄則です。光沢のある生地、光が当たると地紋が浮き上がる生地は避けた方がよいでしょう。最も無難な色は、控えめで主張しないチャコールグレーです。謝罪の内容によっては、落ち着きや信頼を表す濃紺の無地も悪くない選択ですが、黒は意見が分かれます。

 光沢のない無地のシンプルな黒いスーツを着ると、非を認めたように映ります。これを身につけ、許しを請うようなそぶりを見せずに責めを引き受ける覚悟を示せば、許してもよいと感じる人が多いかもしれません。

 その一方で、そもそも黒は、ビジネスで着る色ではないので、謝罪にもふさわしくないという意見もあります。

 高度経済成長期の日本では、黒の略礼服が普及し、1990年代半ば以降、リクルートスーツは黒がスタンダードになり、2000年代以降はビジネススーツにも黒が増えてきました。

 現在、日本には、大きく分けて3つのタイプの黒いスーツがありますが、これらは日本独自のドレスコードで、欧米にはありません。

 着るスーツが決まったら、その色に合わせて、ネクタイも黒、紺、グレーなどの暗い色を選ぶとよいでしょう。無地のネクタイは意外に強い印象を残すため、控えめな印象を与える小紋柄の方が望ましいとされます。

 シャツはプレーンな平織りの白。カジュアルなボタンダウンは避けた方が賢明です。ベルトは牛革の黒。靴は黒のストレートチップ。ソックスも黒、紺、グレーの暗い色で、長めの丈にすると、座ったときすね毛が見えません。

 女性も同じような色で、肌の露出を控えるのが鉄則です。靴は黒のシンプルな3センチヒールのパンプス。アクセサリーでつけてよいのは、文字盤が小さく厚みのない腕時計のみ。ベルトは、黒の牛革にマットなステンレスなどがついたものにします。髪の毛はコンパクトにまとめ、メイクも控えめに……。

 謝罪をしなければならないときに備えて、準備は怠りなく。

【次ページ】正念場では照明光の色みをチェックせよ

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