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  • 2019/11/15

Windows 10の新バージョン「1909」はアップグレードが簡単? 実際にやってみた

連載:山市良のマイクロソフトEYE

Windows 10の最新の機能更新プログラム、Windows 10 November 2019 Update(バージョン1909、ビルド18363)が11月13日(日本時間)リリースされ、一般提供が始まりました。今回のリリースには、これまでとは大きく異なる点があります。実際にどう変わるのかフォローアップします。

フリーライター 山市 良

フリーライター 山市 良

IT 専門誌、Web 媒体を中心に執筆活動を行っているテクニカルライター。システムインテグレーター、IT 専門誌の編集者、地方の中堅企業のシステム管理者を経て、2008年にフリーランスに。雑誌やWebメディアに多数の記事を寄稿するほか、ITベンダー数社の技術文書 (ホワイトペーパー) の制作やユーザー事例取材なども行う。2008年10月よりMicrosoft MVP - Cloud and Datacenter Management(旧カテゴリ:Hyper-V)を毎年受賞。岩手県花巻市在住。
主な著書・訳書
『インサイドWindows 第7版 上』(訳書、日経BP社、2018年)
『Windows Sysinternals徹底解説 改定新版』(訳書、日経BP社、2017年)
『Windows Server 2016テクノロジ入門 完全版』(日経BP社、2016年)
『Windows Server 2012 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2014年)
『Windows Server 2012テクノロジ入門』(日経BP社、2012年)
『Windows Server仮想化テクノロジ入門』(日経BP社、2011年)
『Windows Server 2008 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2009年)
など

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13日リリースのWindows 10の新バージョンは導入方法が大きく変わった
(Photo/Getty Images)

バージョン1903から1909はパッチでスイッチする感覚

 以前の連載記事で紹介したように、「19H2」とも呼ばれるWindows 10 November 2019 Update(バージョン1909)の機能更新プログラムは、2通りの提供方法が予告されていました。

 1つはWindows 10 October 2018 Update(バージョン1809)以前のバージョンに対してのもので、従来通りの大型更新として提供されます。もう1つはWindows 10 May 2019 Update(バージョン1903)に更新済みのPCに対してのもので、毎月の品質更新プログラムと同じ技術とエクスペリエンス(特に、更新にかかる時間に関して)で提供されます。

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 では実際に、後者のWindows 10バージョン1903に更新済みのPCに対してどのように配布されるのか、見てみましょう。なお、今回の画面はInsider ProgramのRelease Previewリングに対して先行的に提供されたWindows 10バージョン1909の機能更新プログラムに基づいています。正式リリースでは、詳細なビルド番号(リビジョン番号)がさらに増加し。.418から.476になっていますが、流れは変わりません。

 Windows 10バージョン1903からはWindowsのオプションの累積更新プログラムとリリース間もない新しい機能更新プログラムについて、自動でインストールされることはなくなり、「今すぐダウンロードしてインストールする」をユーザーがクリックすることで更新を開始するように改善されました。

 Windows 10バージョン1909についても、ブロード展開されるまでの当面の間は「設定」アプリの「Windows Update」に「Windows 10、バージョン1909の機能更新プログラム」が利用可能になっていることが案内され、「今すぐダウンロードしてインストールする」をすぐに更新を開始できるようになっています(画面1)。

 なお、新しい機能更新プログラムに関しては、Windows 10バージョン1803および1809に対しても「今すぐインストールしてインストールする」機能が2019年5月後半以降の累積更新プログラムで追加提供されています。

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画面1:新しい機能更新プログラムが利用可能になっていることが案内され、「今すぐダウンロードしてインストールする」をクリックするというユーザーの指示で更新を開始できる

 現在、Windows 10バージョン1903を実行中の場合は「今すぐダウンロードしてインストールする」をクリックして10分もかからずに再起動が要求され、更新のための再起動も10分とかからずに終了し、Windows 10バージョン1909にアップグレードすることができました(画面2)。

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画面2:機能更新プログラムのダウンロードとインストールは10分程度で完了し、再起動が要求された。「C:\Windows\SoftwareDistribution」にダウンロードされた更新プログラムはわずか20KB程度

 Windows 10の詳細なビルド番号はバージョン1903のときが「18362.418」、バージョン1909にアップグレード後は「18383.418」で、ビルド番号が1つ繰り上がり、リビジョン番号は共通です。「更新の履歴」には従来と同じように機能更新プログラムのインストール履歴が確認できますが、Windows 10バージョン1903のときの(2019年10月までの)品質更新プログラムのインストール履歴もそのまま残っています。

 インストールされた機能更新プログラムの詳細は、コントロールパネルの「プログラムと機能」から確認することができ、「Feature Update to Windows 10 Version 1909 via Enablement Package(KB4517245)」という名称でした(画面3)。

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画面3:Windows 10バージョン1903に対しては、バージョン1909の機能更新プログラムが小さな更新プログラム(KB4517245、サイズは20KB程度)としてインストールされる

 このように、Windows 10バージョン1903からバージョン1909への更新は、毎月の品質更新プログラムと同じように、時間的には毎月の品質更新プログラムよりも短時間で完了します。更新プログラム「KB4517245」は毎月の品質更新プログラムのような累積更新プログラムではなく、バージョン1903をバージョン1909に切り替えて、新機能を有効化するだけのパッチというイメージなのでしょう。

 つまり、Windows 10バージョン1903のビルド「18362.418」までの品質更新に、Windows 10バージョン1909の新機能追加は済んでいるものと考えることができます。

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「前のバージョンのWindows 10に戻す」方法が違う

 Windows 10バージョン1903からバージョン1909への更新では、1つ注意点があります。それは、従来のように以前のシステムがロールバック用に「C:\Windows.old」に退避されないことです。そのため、従来の大型更新時に10日間利用できた「前のバージョンのWindows 10に戻す」オプションは、最初から利用できません。

 だからと言って、Windows 10バージョン1903に戻せないというわけではありません。通常の品質更新プログラムをアンインストールするのと同じように、更新プログラム「KB4517245」をアンインストールすれば、元のバージョン1903に戻すことができます(画面4)。

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画面4:前のバージョンのWindows 10に戻すには、更新プログラム「KB4517245」をアンインストールすればよい

【次ページ】しかしバージョン1809以前のユーザーは、簡単アップグレードとはいかない

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