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  • 2022/01/18

分散クラウド、ソブリンクラウド、COE……2022年に注目すべき7つのクラウドキーワード

ガートナー 亦賀忠明氏が解説

日本企業においてクラウドの導入が進展している。ガートナーが2021年4月に実施した調査によると、前年同期比で5ポイント以上も上昇した。クラウド事業者同士の競争も激化する中、2022年に注目すべきトレンドは何か。ガートナーのディスティングイッシュトバイスプレジデント、アナリストの亦賀忠明氏が、分散クラウド、新しいガイドラインのあり方、COE(Center of Excellence)、インダストリークラウド、ソブリンクラウドなど、2022年に注目すべき7つのキーワードについて解説した。

執筆:畑邊 康浩

執筆:畑邊 康浩

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ガートナーが注目する2022年のクラウド関連の注目トレンド
(後ほど詳しく解説していきます)
(出典:ガートナー)

※本記事は2021年11月16日-18日に開催された「Gartner IT Symposium/Xpo 2021」の講演内容をもとに再構成したものです。

データに見る日本のクラウド導入状況

 ガートナーが2021年4月に日本企業515社に対して行った調査によると、SaaSは39%、PaaSが24%、IaaSが22%の企業で導入されているという。2020年同時期に行った調査では、それぞれ31%、19%、17%だったため、いずれも5ポイント以上の大きな伸びを見せたことになる。

 同調査で、「これから1〜2年かけて、外部のクラウドサービスとオンプレミスのどちらにより投資すると考えているか」を尋ねたところ、外部クラウドとの回答が55%と過去最高値となった。しかし同時に、年々減る傾向にあった「オンプレミスに投資」との回答も2021年の調査では増加した。

 この点について亦賀氏は、「オンプレミス回帰ではない」と注意を促すとともに、「ガートナーでは『最終的にオンプレミスがなくなる』とも考えていない」と話した。むしろ「オンプレミスかクラウドか」という二元論はすでに古い議論になっていると指摘する。

 なぜそういえるのか。クラウドを従来型の仮想ホスティングの延長と捉えているとしたら、それは間違いであり認識としては古い。クラウドとは、オンプレミスにそっくり置き換わるものではなく、サービス部品の集合体に過ぎないからだ。クラウドを使うということは、それぞれの“部品”を理解し、回路を設計し、駆動することだ。

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「本物のクラウド」は従来の延長線で考えてはいけない
(出典:ガートナー)

今起こっている変化と2030年に向けたクラウドの方向性

 亦賀氏は、2030年に向けたクラウドの方向性を「必要なときに必要なサービスを、早く、安く、より満足いく形で、いつでも、どこでもセキュアに使える世界」と説明する。

 さらに、キーワードとして「継続的改善」「地球規模」「ガバナンス」「主権」「どこでもクラウド」を挙げた。

「クラウドの解釈の再定義が必要になります。皆さまの業務システムやビジネスは、この大きな流れの中で根本からそのあり方が変わることになります。今そうではないからといって無関係ではありません。いずれ避けて通れなくなっていきます」(亦賀氏)

 その上で、亦賀氏は2022年にクラウド関連で注目すべきトレンドとして、「次世代サービス・ファクトリー」「人・組織」「ビジネス/主権」という3つのカテゴリーを示した。ここからは、この3つのカテゴリーについて1つずつ見ていこう。

【次ページ】注目すべき分散クラウドとこれからの「ニューオンプレ」

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