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  • 2015/06/18 掲載

VMwareの仮想化ソフトウェア開発事例に学ぶ、変革を促す3つの開発アプローチ(3/3)

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 また、親会社であるEMCのオールフラッシュアレイ「XtremIO」を、開発インフラのストレージに利用していることもポイントの1つだ。ディスクI/Oのボトルネックをなくし、高速アクセスできるオールフラッシュを採用することで、リアルタイム開発を実現。R&Dでは、数人のエンジニアが数百のサーバーや数千のストレージを管理することは珍しいことではない。そこで管理性に優れたXtremIOのようなストレージを採用することで、開発プロセスの準備時間を短縮し、最終的なトータルコストの低減にも寄与できるという。

「従来のNASでは、継続的インテグレーションを維持することが難しかったのです。5000人の開発者が1日あたり30000ものビルドを行い、開発拠点も世界4カ所に分散されていました。たとえばインドとパロアルトの間で、待ち時間が長くならないように、グローバルで一貫性のあるインフラが必要でした。このインフラならば、ソフトウェア実証が始まると、すべてのテストケースを数分以内にチェックでき、バグレポートも迅速に開発者に上げられます。開発サイクルをさらに短くすることが可能になりました」(スティーブン氏)

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継続的インテグレーションを実現するSoftware DevOpsの事例

開発と品質管理の無駄を減らす「Dev Owns Quality」

 同社の変革を促す開発アプローチの2つ目は「Dev Owns Quality」と呼ばれるものだ。従来のウォータフォール型の開発では、コードが完成した後で、数週間から数カ月にわたり専門の品質管理によってテストが実施される。そして、もし何かバグがあれば、開発側に戻ってコードが修正される。このやりとりが双方で何度か繰り返されていた。

「Dev Owns Qualityでは、開発側が品質を管理下に置き、コード開発に責任を持つことになります。たとえば開発側は、ユニットやファンクショナルな短中期的なテストも自分たちで実施します。その一方で、従来の品質管理は、パフォーマンスやストレステストなど長期的なテストを担います。これにより効率が良くなり、開発側と品質管理側の無駄なやり取りを削減できるわけです。もちろん、そのためにはコードチェックの自動化も必要になります」(スティーブン氏)

 そして3つ目のアプローチは「Refactor Testing」である。テストを行う場合には、1時間待って、ようやく結果が出るのでは意味がない。可能な限り迅速にテストを終わらせなければならない。また、テスト対象であるユーザーのグループ単位を指す“バケットサイズ”でのテストも必要だ。

 最後にスティーブン氏は「これまで我々は12年間、同じテストを何度も繰り返してきましたが、ちゃんと機能することが分かっているテストについては、バケットサイズにしても問題ないという判断ができます。テスト回数を減らすことで、実際にテスティングにかかる時間やテスト項目のマトリクスを減らし、効率化が図れます」と、これら3つの手法で開発を進めていく重要性を強調して、講演を締めくくった。

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