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サイバーセキュリティクラウドは、耐量子計算機暗号(PQC)への対応に向けた技術検証を開始した。2026年8月公開のRFC 10024で定義されたハイブリッド鍵合意方式を対象に、既存のWeb環境やブラウザとの互換性、通信性能への影響などを確認する。まずはクラウド型WAF「攻撃遮断くん」でのPQC対応実現を目指す。
サイバーセキュリティクラウドは20日、将来的な量子コンピューターの実用化を見据え、耐量子計算機暗号(PQC)への対応に向けた技術検証を開始したと発表した。PQCを活用したWeb通信の技術要件を整理し、既存のWeb環境やブラウザとの互換性、通信性能やレスポンスへの影響、自社セキュリティサービスへ適用する際の技術的な課題などを検証するという。まずはクラウド型WAF「攻撃遮断くん」でのPQC対応実現を目指す。
検証対象には、IETFが2026年8月に公開したRFC 10024で定義するPQ/T(Post-Quantum/Traditional)ハイブリッド鍵合意方式が含まれる。RFC 10024はTLS 1.3向けに、耐量子計算機暗号のML-KEMと従来型のECDHEを組み合わせる3つの方式を定義した。PQCと従来方式を組み合わせ、双方の技術を利用する仕組みだ。
量子コンピューターの研究開発が進む一方、将来、十分な能力を持つ量子コンピューターが実用化された場合、現在広く使われる公開鍵暗号の一部は安全性を失う可能性が指摘されている。米国立標準技術研究所(NIST)は2024年8月、PQCに関するFIPS 203、204、205の3規格を正式に公開した。
国内では金融庁が2024年11月、預金取扱金融機関がPQCへの移行を検討する際の推奨事項や課題、留意事項をまとめた報告書を公表した。報告書では、移行に向けた事前準備として暗号利用箇所やアルゴリズムの棚卸しを行い、定期的に管理する仕組みを整えることや、クリプト・インベントリを構築することなどを挙げ、早期着手が望ましいとしている。
サイバーセキュリティクラウドは、今回の検証で得る知見をPQCの研究・開発に生かし、まず「攻撃遮断くん」での対応実現に向けて活用する。正式な提供時期や提供内容は決定後に改めて公表する予定で、現時点ではサービスへの実装時期は明らかにしていない。
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