記事 リーダーシップ イケアはなぜ愛される? 創業者イングヴァル・カンプラードの人生から見えたその答え 2020/10/29 現在、フランチャイズを含め世界38カ国に309店舗を持つ世界最大の家具チェーン「イケア」をゼロからつくり上げたのがイングヴァル・カンプラード氏です。今や年間の来店者数が8億人とも言われるイケア。同社ほど創業者の個性が強烈に浸透している企業はないのではないか、とも評されています。世界企業イケアを一代でつくり上げたカンプラード氏の人生をたどると、同社が多くの消費者に支持される理由が見えてきました。
記事 製造業IT コロナにまったく動じなかった岡山の製造会社に聞く、具体的に行った3つのコト 2020/10/29 製造業に従事している人の雇い止めが1万人を超える(9月24日・厚生労働省発表)など、新型コロナウイルスの影響は収束するどころかさらに拡大の傾向を見せ始めている。そんな中、このような状況にあっても昨年までとほとんど変わらない業績をキープしている企業が岡山にあった。その理由はどこにあったのか?
記事 製造業IT 「モビリティ産業」の構造変革、生き抜くための「次世代戦略ポジショニング」の考え方 2020/10/28 近年、変革というキーワードは「DX」でよく耳にするが、オペレーションやビジネスモデルを変革するには、産業自体も大きくトランスフォーメーションしていくことを認識すべきだ。「Industry Transformationがもたらす産業構造の変化が、どんなステップで進化して変容していくのか、それを見据えながら企業戦略を立案していかないと、誤った方向に行ってしまう」と注意を促すのは、PwCコンサルティング合同会社 パートナー 川原英司氏だ。同氏は、モビリティ産業で生み出される新たな構造と、そこで戦う企業の戦略ポジショニングについて解説した。
記事 製造業IT 電動トラック「リヴィアン(Rivian)」とはどんな企業? テスラとの戦い、なぜアマゾンも出資? 2020/10/26 ピックアップトラックやSUVの分野で電気自動車開発を手掛ける米国のスタートアップ企業「リヴィアン(Rivian)」が大きな注目を集めている。富裕層による利用を想定した「ラグジュアリートラック」として、環境性能や自動運転技術を導入し、既存の車種からの差別化を図る。予約注文を受けている段階ながら、56億ドル近い資金を調達した、いわゆるユニコーン企業だ。投資家の中にはフォード自動車のほかにアマゾンも名を連ねる。電気自動車の分野で先行するテスラと競争できる数少ない企業として、リヴィアンには期待がかかっている。
記事 製造業IT レイヤーマスターとは何か? 図と事例でわかりやすくBCG提案フレームワークを解説する 2020/10/23 特定の業務に特化することで優位性を築く「レイヤーマスター」。このビジネスモデルは、既存のバリューチェーンを再構築して生産性を高めたり、新たな価値提供の仕組みを考えたりするためにBCGが提案したフレームワーク「デコンストラクション」の1種です。今回はこのレイヤーマスターについて、『この一冊で全部わかる ビジネスモデル』を上梓する根来 龍之氏、富樫 佳織氏、足代訓史氏の3氏に、iPhone製造などで有名なフォックスコンなどの事例をもとに解説してもらいます。
記事 製造業IT 下請け業者は悲痛な声、コロナウイルスが国内製造業に残した深い爪痕 2020/10/22 コロナショックから半年あまりがたとうとしているが、未だその影響は大きい。独自取材した自動車メーカーの下請け企業では、「先がまったく見えない」と悲痛な声が聞かれた。しかしその一方で、製造ラインが追いつかないほど好調の企業もまた存在する。この差はどこで生まれているのか。製造業全体の市況とともに確認していこう。
記事 人件費削減 毎日10万包の試供品を3名で回す。広島の化粧品メーカーが明かす、徹底した自動化術 2020/10/20 「グッドカンパニー大賞」(中小企業研究センター選出)を受賞した企業の知られざる創意工夫を聞く本連載。第2回目は、広島に本社を置きヘアケア製品/化粧品メーカーを製造・販売するヤマサキに伺った。同社は経済産業省の「IT経営百選」「IT経営力大賞」などにも選出されており、先進的なICT活用を評価されてきた企業でもある。生産管理システムもSFAもスクラッチで開発し、ITによる効率化に並々ならぬ意欲を注いでいる同社 代表取締役 山崎 宏忠氏にその取り組みを聞いた。
記事 製造業IT 世界の製造業がコロナから「元に戻る」には何年かかるのか?「厳しすぎる」見通し 2020/10/20 世界の経済が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックから回復するには、どのぐらいの時間を要するのでしょうか?米調査会社Interact Analysisによると、多くの国では市場の回復には3年以上かかり、ほとんどの国では2024年までは2019年の生産レベルには戻らないといいます。ここでは同社のサブスクリプションサービス「Manufacturing Industry Output (MIO) Tracker(製造業生産高の追跡調査)」からCOVID-19の製造業界への影響を紹介します。
記事 競争力強化 PS5が「ゲーム機史上最大に売れまくる」と言えるワケ、推定原価はなんと… 2020/10/17 日本や米国で11月12日に発売されるソニーの「プレイステーション5(PS5)」は、ハイスペックでありながら極めて戦略的な価格がついた。楽天証券経済研究所チーフアナリストの今中 能夫氏は、PS5の世界販売台数を「5、6年の間に2~3億台」と予測する。この数字は、家庭用ゲーム機で過去最大だったPS2の1億5768万台を大きく上回るものだ。PS5の原価はいくらなのか? なぜその価格で売るのか。大注目を集める理由に迫った。
記事 人材育成・人材獲得 日立の組織戦略、ジョブ型人材管理の仕組みは?50人だけ「選抜エリートプログラム」も 2020/10/12 前回、日立製作所が構造改革によってV字回復を達成したことについて、CHROの中畑英信氏に話を聞いた。成長か衰退かの戦略的転換点にいるという認識に立ち、グローバルを視野に入れた日立の取り組みは、日本的経営の代表的企業というイメージと実態はかなりかけ離れたものになりつつある。それは、今回紹介する次代の舵取りを担うリーダープログラムのシビアな運用にも表れている。全社的にはジョブ型への転換を図るべく、社員のスキルを可視化する基盤も導入した。後編では、成長軌道を確立するために日立が実施する構造改革について、組織面に焦点を当てて語ってもらった。
記事 グローバル化 「経済なき道徳は寝言である」を胸に。サラヤが実践してきたSDGs経営の全貌 2020/10/09 企業の生き残りをかけた争いがさらに熾烈(しれつ)になる中で、優れた企業の実例を知ることは大きなヒントとなる。今回から始まる連載では、中小企業研究センターが毎年経済的、社会的に優れた成果を挙げた中堅・中小企業を表彰する「グッドカンパニー大賞」に選ばれた企業に話を聞いていく。第1回では、戦後日本の感染症史とともに歩み、衛生・環境面での社会貢献からSDGs企業としても知られるサラヤの代表 更家 悠介氏を訪ねた。
記事 製造業IT 10年後に劇的変化、商用車市場で起きる「超重要」な7つのトレンド 2020/10/08 商用車市場は、乗用車業界と同様に、自動運転、コネクテッドカー、電動化などの多岐にわたる課題に取り組んでいます。商用車と乗用車、似たイメージを持つこともある2つの市場ですが、実はまったく異なる側面を持つ市場です。私たちは、商用車市場が目指しているビジネスモデル、あるいは商用車固有の自動運転への期待と逆風など、商用車市場の未来を明確に理解しているのでしょうか。商用車の電動化に関する調査を行っているInteract Analysis社の市場調査レポート「ハイブリッド/電動トラックおよびバス:2020年」に基づいて、同社が予測する商用車の未来に起こるトレンドの7つを紹介します。
記事 製造業IT 八子 知礼氏が語る「ウィズコロナ時代の製造業」、スマートファクトリー戦略を再考するには 2020/10/07 新型コロナウイルスの影響により、トヨタ自動車をはじめとする日本を代表する企業が一時的に工場停止に追い込まれた。その影響は、業績にも徐々に現れつつある。コロナ以前から、デジタル技術による大きな変革を迫られていた製造業は、新型コロナウイルスの影響で新たな局面を迎えていると言えるだろう。INDUSTRIAL-Xの代表取締役で“ミスターIoT”とも呼ばれる八子 知礼氏が、withコロナ時代に製造業が目指すべき未来を解説した。
記事 製造業IT PoCが難航するのはなぜ? SIerと現場の“ズレ”が生む「データ分析」の難しさ 2020/09/28 SIer各社がデータ活用人材の確保・育成を打ち出しています。その狙いは、お客さまが保有するデータから価値を見い出し、データ分析基盤などの構築(もしくはサービス提供)に帰着させることです。しかし現実的には、PoC(概念実証)でお客さまのデータの分析を代行することが、必ずしもITの仕事に帰着していません。今回は、SIer視点でのデータアナリティクスの難しさと対策を解説します。
記事 競争力強化 今ここが分岐点だ、国内製造業はコロナ不況で再起不能になってしまうのか? 2020/09/25 新型コロナウイルス感染拡大により、大きな影響を受けた日本の製造業。一時期よりは持ち直したとはいえ、いまだに多くの製造業が苦しんでいる。景況感を知ることができる「購買担当者景気指数(PMI)」を基に現状を整理した上で、製造業関係者が今どのように不況に対処しているか取材を行った。この状況下で業績を伸ばしている企業が語った強みとは?
記事 製造業IT 製造業の営業改革、新たな勝ちパターンを見つけるための具体的ノウハウとは? 2020/09/24 コロナの影響により、対面営業がしにくい状況が続いている。また、新規顧客獲得の場であった展示会などのイベントが軒並み延期・中止となっているのは、製造業にとって痛手だ。この状況下でいかに営業活動を行うべきか。「ものづくりの産業構造をリデザインする」を掲げ、製造業における業務効率化などを支援するアペルザの事業企画チーム マネージャー・大橋奎哉氏が、コロナ禍に取り組むべき「データを活用する営業の勝ちパターン」を解説する。
記事 リーダーシップ 「7,873億円の赤字」ショックから10年、日立CHROに聞くV字回復につなげた組織構造改革 2020/09/17 日本を代表する製造業の一角である日立製作所の内部が騒がしくなっている。7,873億円の赤字を計上してから10年余り。グローバルリーダーという大目標を掲げ、企業統合、事業の買収、売却、撤退など数え切れないほどの組織改革を実行してきた。ものづくり、工場の制御機器、ITという3つの強みを生かした鉄道事業は海外売上高比率が82%に上るグローバル事業の成功例となった。日本企業の活躍は喜ばしいことだが、日立社内で働く人々にとって、この動きは決して楽ではなさそうだ。日立の改革をリードする日立製作所代表執行役 執行役専務コーポレートコミュニケーション・オーディット責任者兼 CHROの中畑英信氏に、同社が取り組んできた組織改革への取り組みについて話を聞いた。
記事 業務効率化 ニューノーマル時代のプロジェクト推進、リモート化のメリットをどう生かすか 2020/09/14 これまでの日本では慣習や制約に縛られ、デジタル技術の活用がなかなか進まない状況にありました。しかし今回の新型コロナウイルスなどによる社会変容を機会として、デジタル化が急速に広がると考えられます。DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性は改めて認識され、「DXプロジェクト」を推進する企業も今後増えるでしょう。ただ、そうしたプロジェクトを推進する方法も、新型コロナをきっかけに変わっていく可能性があります。本稿では“ニューノーマル時代のプロジェクト推進”を考えていきます。
記事 新製品開発 ナノインプリント技術の基礎解説、自動運転やARに影響与える微細加工技術 2020/09/04 ナノテクノロジーとは、分子や原子の大きさと比較するような極小の世界において、モノを作り上げようとする技術の総称である。ナノテクノロジーの1つであり、現状よりもさらに優れた処理能力を持つ半導体チップや、ARグラス、自動運転で用いられる3Dセンサー、次世代バイオチップなど、これからが期待される先進的な製品を支える加工技術である「ナノインプリント」について、日本のみならず、世界的にもナノインプリント技術を牽引する存在であるSCIVAX 奥田徳路氏監修のもと、解説する。
記事 イノベーション 国交省が描く「2040年の道路」の“真意”とは? 道路局の担当者を直撃 2020/09/03 新型コロナウイルス収束の兆しが見えない中、国土交通省の道路局が今後を見据えた動きを着実に進めている。中でも今年6月18日に公開された道路政策ビジョンの提言「2040年、道路の景色が変わる」は、内容だけでなくイラストを多用した表現手法も注目された。この提言の取りまとめに携わった国交省道路局の藤浪 武志氏に背景を聞いた。
記事 製造業IT 燃料電池トラック「ニコラ(Nikola)」IPOは水素社会到来の前触れか? テスラとはまるで異なる事情 2020/08/20 燃料電池トラックメーカーのニコラ・モーター・カンパニー(Nikola Motor Company)の上場を機に、燃料電池車(FCV)や水素社会への関心が再燃しています。6月の上場直後に株価が急騰、しかしその後、下落したニコラを、私たちは本当に正しく理解し、評価できているのでしょうか。「テスラのライバル」などと評される二コラですが、商用車の電動化に関する調査を行っているInteract Analysis社は「ニコラとテスラを同一視することは根本的に間違っている」と指摘します。ここでは、同社の市場調査レポート「ハイブリッド/電動トラックおよびバス:2020年」に基づいた水素トラック市場の予測シナリオとニコラのビジネスモデルの分析を紹介します。
記事 イノベーション 「高輪ゲートウェイ駅」はむしろ“今”が面白いワケ 2020/08/14 JR東日本山手線で49年ぶりの新駅となる高輪ゲートウェイ駅が開業したのは2020年3月14日のこと。開業前は駅名決定のプロセスなどで何かと話題になったが、今はあの時の騒ぎがうそのように静かな日々を迎えている。周辺のまちづくりはまだ始まったばかり。なぜこのタイミングで開業したのか疑問に思う人もいるだろう。しかしウィズコロナの時代を迎えた今、ここは別の意味で注目すべき存在になりつつある。
記事 製造業IT DX意識調査、コロナ後にDXの「目的」「課題」「重要指標」はどう変わったのか 2020/08/06 2020年6月、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の支援、コンサルティングなどを行うINDUSTRIAL-Xは、「企業のDX実現に向けた課題とコロナ前後の意向に関する調査」の結果を発表しました。今回は、この調査で明らかになった、コロナ禍前後におけるDX推進の課題や新たに必要となる検討事項などについて、同社の代表取締役である八子 知礼氏に聞いた内容を交えて見ていきます。
記事 製造業IT 「クルマのサブスク」は“崖っぷち”の自動車業界を救えるか 2020/07/13 コロナ禍で感染防止が期待できる移動手段として、再び注目されているのがマイカーだ。しかし先が見えない状況では、購入という大きな決断は下しにくい人も多く、販売はむしろ落ち込んでいる。近年利用者を増やしてきたカーシェアリングも、不特定多数の人が使うことから一部では衛生面で懸念する声もあり逆風が吹いている。そんな中で最近よく耳にする「クルマのサブスク」は特効薬になるのだろうか。
記事 製造業IT テレビメーカーの世界ランキング:韓国サムスン猛追の中国TCL、ソニーはどうなる? 2020/07/09 世界のテレビ市場では現在、世界競争を制したサムスン電子やLGといった韓国勢がトップに君臨しているが、中国TCLなどがコストパフォーマンスの高い製品を投入し、猛烈に追い上げている。一方、コロナによる外出制限の影響で在宅時間が増えた結果、テレビの売り上げそのものは堅調に推移する見込み。日本でも定着したAmazon PrimeやNetflixなどのVODサービスが世界的な広がりを見せており、「テレビのスマート化」によるシェア争いは今後も過熱していくことになりそうだ。
記事 製造業IT 壊滅的な急減速、新型コロナによる自動車業界の「暗すぎる」先行き 2020/07/07 世界の自動車販売は2019年、米国・中国はじめ主要市場がそろって減速したことから、年間1億台の販売を前に足踏み状態となった。その矢先、新型コロナによる感染の影響で、世界金融危機時の落ち込みを超えるほどの急減速に見舞われている。ブルームバーグ・インテリジェンス シニアアナリストの吉田達生氏(自動車業界担当)らが消費増税による日本市場の状況と世界の動向、EVの行方などを解説した。
記事 製造業IT デンソーがKubernetesを自動車に載せる「Misaki」発表、OSSで公開予定 2020/07/06 自動車部品大手のデンソーは、自動車向けにKubernetesを実行するためのソフトウェア「Misaki」を、6月13日に行われたオンラインイベント「KubeFest Tokyo 2020」で発表しました。
記事 製造業IT 「2020年版ものづくり白書」は何を語っているのか、5分でわかるその要点 2020/07/02 経済産業省、厚生労働省、文部科学省は2020年5月、ものづくり企業や技術の動向について取りまとめた「2020年版 ものづくり白書」を公開しました。ものづくり白書とは、政府がものづくり基盤技術の振興に向けて講じた施策に関する報告書であり、2001年に発刊されてから今回で20回目となります。本稿では300ページ超におよぶ「2020年版 ものづくり白書」の中から、注目すべきポイントを紹介します。
記事 製造業IT 中小製造業の復活、コロナ禍からの「サプライチェーン国内回帰」の可能性は 2020/06/29 2020年4月の緊急事態宣言下、店頭からマスクが消えたことは記憶に新しい。マスクが不足したその背景には需要の爆発に加えて、国内メーカーの製造拠点が海外へ移転していった、国内産業の空洞化問題がある。新型コロナを契機に起こり得る「サプライチェーンの国内回帰」の可能性を探る。
記事 製造業IT 仕事を失ったある町工場が、ノウハウゼロの医療用ガウンを製作するまで 2020/06/25 新型コロナウイルスは、危機的な医療関連品不足を日本にもたらした。マスクは今でこそある程度流通に乗っているものの3、4月はほとんど手に入らず、また治療の現場に不可欠な医療用ガウンはいまだ全国的に不足している。そんな状況を受けて、自転車関連製品を売り出しているある町工場が、マスクと医療用ガウンの製造に踏み切った。まったく未経験の医療品製造をどのように成し遂げたのか。そのエピソードをお伝えする。