記事 新製品開発 挫折から生まれたソーセージ、伊藤ハム創業者が日本の食生活を変えるまで 2018/03/22 「子どもの頃におやつ代わりに食べていたウインナーソーセージは?」と関西で生まれ育った人に聞けば「ポールウインナー」という答えが返ってくるはずです。世界初のセロハンウィンナー「ポールウインナー」や、「プレスハム」によって日本人の食生活を変えた伊藤ハムの創業者・伊藤傳三氏。彼の成功は幾度もの失敗にくじけない強さと、「ないないづくし」の中での創意工夫によってもたらされました。
記事 BPM・BPR BPRとは何か? 基礎からわかる進め方の基本と事例 2018/01/25 政府の掲げる「働き方改革」やグローバル化、IT化が進むビジネス環境において、企業は今までにも増して大きな変革が求められている。そこで改めて注目するべきなのが「BPR(Business Process Re-engineering:ビジネスプロセス・リエンジニアリング=業務改革)」だ。抜本的な「業務改革」を意味するこの言葉は、いわゆる一般的な業務改善とどように違うのか。どのようなメリットがあり、どのような手法で取り入れるべきなのか。参考にすべき導入事例やERP選定の方法、成功のポイントを1つひとつ基礎からわかりやすく解説していく(初出2018年1月25日)。
記事 新製品開発 常識破る「2×2=5の商法」、グリコ創業者に学ぶ創意工夫力 2017/12/13 「創造性とはものごとを結び付けること」はスティーブ・ジョブズの言葉です。創造的な人は、何かを見ているうちに、過去の経験や知識をつなぎ合わせて、新しいものをつくり上げることができます。「グリコ」というまったく新しいお菓子も、江崎グリコの創業者・江崎利一氏がある光景を見た瞬間、過去の経験や知識が結び付くことで誕生しました。それは既に40歳を過ぎていた江崎氏にとっても未知への挑戦でした。
記事 新製品開発 PTCヒーターか?ヒートポンプか? 電気自動車で「暖房競争」が起きるワケ 2017/10/04 石田一朋 電気自動車も、インバーターやモーターを水で冷却しているけど、この熱を暖房に使えないのだろうか?
記事 プロジェクト管理 CASH騒動をプロジェクト工学で解析、そこから得られる教訓とは? 2017/09/05 リリース直後大きな話題を呼び、リリース後16時間で停止し、24日に再開したCASH。停止までの一連の事象は、不特定多数の協力を得るプロジェクトにおける落とし穴の典型的な例である。このタイプのプロジェクトは、企業活動だけではなく、行政サービス、地域活性化プロジェクト、はたまたボランティア活動など、世間に幅広く存在しており、すべて同じ構造の困難をはらんでいる。本稿では、プロジェクト工学の手法を活用して今回の事例を解析し、同種のプロジェクトにおける「転ばぬ先の杖」としての考え方を提示したい。
記事 新製品開発 人類初の宇宙レース!HAKUTOが「日本でなければ実現できなかった」と語る理由 2017/08/16 優勝総額金3000万ドル(33億円)という破格の国際宇宙レース「Google Lunar XPRIZE」。Googleのスポンサードのもと、XPRIZE財団によって運営される人類初の月面探査レースだ。世界10ヵ国から参加した16チームのうち、ファイナルに残った5チームが2017年末までのロケット打ち上げに向けて準備を進めている。その代表チームのひとつが、日本の「HAKUTO」だ。同チーム(ispace社)の河本新氏は「やはり日本でなければ実現できなかった」と語る。
記事 物流管理・在庫管理・SCM アマゾンが狙う「ITによる物流支配」、目指すのはシェアリングエコノミー? 2017/07/07 ヤマト運輸の当日配送撤退を受け、アマゾンが独自配送網の構築に乗り出した。以前から予想されていた通り、アマゾンが組むことになったのは、3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)企業だった。今後のネット通販は、物流網がカギを握ることになるが、3PLの形態はますます注目されることになるだろう。一方、米国を見れば「アマゾンフレックス」といったシェアリングエコノミーにも乗り出しており、日本でも展開が予想される。
記事 生産・製造管理・PLM エクスペリエンス・カーブ(経験曲線)とは何か? BCG発案、生産効率向上の理論 2017/01/20 経験を積めば積むほど効率よくその仕事がこなせるようになり、ひいてはコストが下がるという感覚は誰もが持っているでしょう。この感覚を実際のビジネスの現場で緻密な分析を重ね、モデル化したのがエクスペリエンス・カーブ(経験曲線)理論と呼ばれるものです。世界的な戦略コンサルティングファーム、ボストンコンサルティンググループ(BCG)の創業者が、経験曲線効果を理論にまで昇華させました。シンプルではありますが、それゆえとても分かりやすく、自分でも応用が利かせやすいツールです。
記事 生産・製造管理・PLM ホンダ、ドゥサンはなぜ製造改革するのか?ダッソーが「価値ある体験」の重要性を解説 2016/11/10 仏ダッソー・システムズは11月3、4日の2日間、中国上海において同社のグローバルイベント「Manufacturing in the Age of Experience」を開催した。主に中国の顧客企業を対象にした同イベントの基調講演では、同社が提唱する「エクスペリエンス・エコノミー」の重要性が語られたほか、それを実現する「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム」のユーザー企業が登壇。韓国の総合重工業企業であるドゥサンや、日本の本田技研工業(以下、ホンダ)が取り組む製造現場改革事例などが紹介された。
記事 新製品開発 マツダ、新世代車両制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」を発表 2016/07/14 マツダは14日、新世代車両運動制御技術「スカイアクティブ ビークル ダイナミクス(SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS)」を発表した。その第一弾として「G-ベクタリング コントロール(G-Vectoring Control、以下GVC)」を開発した。
記事 生産・製造管理・PLM 仏ダッソー・システムズが語る「エクスペリエンスの時代」に求められる変革とは? 2016/06/01 製品だけで差別化することが難しくなる中で、企業は体験(エクスペリエンス)をいかにして提供していくかが求められる。仏ダッソー・システムズ社長 兼 CEO ベルナール・シャーレス氏と、エグゼクティブ・バイス・プレジデント 最高戦略責任者 モニカ・メンギニ氏が、「エクスペリエンスの時代」における変化に対応するためのヒントを示した。
記事 生産・製造管理・PLM トヨタ 杉山雅則 常務理事が語る、グローバルで戦うための「新自動車技術開発体制」 2016/05/18 これまで国内自動車メーカーは、厳しい技術競争を勝ち抜き、世界をリードしてきた。しかし、企業ごとに基礎研究まで行う現在の開発スタイルは限界を迎えている。一方、ドイツを中心とする欧州は、国をあげた産学連携による効率的な研究体制を構築している。トヨタ自動車で長年エンジン技術開発に携わってきた、常務理事 エンジン技術領域 領域長 杉山雅則氏は、「従来のトライ&エラー型の開発でなく、大学の科学力を基礎研究に活かし、OEMはリソースを競争領域に集中させる開発スタイルのパラダイムチェンジが求められる」とし、「グローバル化に対応する日本の新自動車技術開発体制」をテーマに、持続可能な自動車社会に向けた業界の方向性を示した。
記事 新製品開発 SiCパワー半導体とは何か? 先頭切るローム、20倍に急成長する「次世代素子」市場で花開くか 2016/03/25 電源のコントロールを行う「パワー半導体」は、自動車、産業機械をはじめ幅広い用途があり、世界市場は今後9年間で約2倍になると見込まれている。その中でも電力減損が大幅に少ない次世代素材を使うパワー半導体は9年で約20倍の急成長が予測される「期待の星」。その一つ「SiC(炭化ケイ素)パワー半導体」の研究開発と製品化で世界の先頭を走っているのが、常に研究開発費に売上高の11%以上を投じている京都の半導体・電子部品メーカー、ロームである。
記事 新製品開発 ノーベル賞受賞の大隅 良典教授に聞く、大きな仕事への挑戦と基礎科学の課題 2016/03/07 フェロー、CTOの高い業績の背景には、独自の考え方、思考・行動の原則=ノウハウがある。これらのノウハウには、企業の創造力、イノベーション力を高めるパワーがある。そして、日本を元気にするヒントがある。本連載では、フェロー、CTO自身に、自らのノウハウを語っていただく。第18回は、東京工業大学 フロンティア研究機構 大隅 良典栄誉教授に聞いた。大隅氏は、細胞内のタンパク質を分解する自食作用「オートファジー」に関して、その分子機構や多様な生理的意義を解明し、ガードナー国際賞をはじめ、数々の国際的な賞を受賞されている。2016年10月3日には、ノーベル医学・生理学賞を受賞した。
記事 新製品開発 トヨタが考える「究極の自動運転」とは? 2020年までにどこまで実現可能なのか 2016/02/18 2020年を1つのマイルストーンとし、各社で「自動運転」の技術が研究・開発されている。日本でも自動車専用道路や一部の公道での自度運転の実証実験がスタートしているが、その現実はどのようなものか。トヨタ自動車 FP部 部長 BR高度知能化運転支援開発室 室長 鯉渕 健氏は「自動運転は決して“Fun to drive”をなくすものでなく、ドライバーの運転時も含めて幅広い応用が効く技術だ」と語り、人とクルマが協調する自動運転を目指す方針を明らかにした。
記事 新製品開発 清水建設 CTO 石川氏のノウハウ「未来洞察力を磨き、問題設定力を高めることが重要」 2016/02/04 フェロー、CTOの高い業績の背景には、独自の考え方、思考・行動の原則=ノウハウがある。これらのノウハウには、企業の創造力、イノベーション力を高めるパワーがある。そして、日本を元気にするヒントがある。本連載では、フェロー、CTO自身に、自らのノウハウを語っていただく。第17回は、清水建設常務執行役員 技術研究所長 技術戦略室長 石川 裕氏に聞いた。石川氏は、トップとして研究開発をリードするのみならず、地震工学の第一人者として、我が国の地震のハザードマップを作成するなど、社内のみならず社外でも活躍されている。
記事 物流管理・在庫管理・SCM JR九州のIPOは、なぜ「上場ゴール」に陥りかねないのか 2016/01/27 2015年は郵政3社が話題になった東京市場への新規上場(IPO)。2016年最大の目玉が、JRグループ4社目の九州旅客鉄道(JR九州)である。しかし、九州新幹線は好調でも、在来線に不採算路線が多く、鉄道事業は赤字。バス事業も影が薄く、利益の大部分を駅ビル・不動産事業からの収益に依存し、さらに財務基盤もまだぜい弱だ。上場して国が株式の売却益を得ても、それが将来の収益源、九州新幹線・長崎ルートの建設費に回らないなど、複雑な事情も抱えている。
記事 BPM・BPR 地盤ネット、AWS導入で受注1.7倍でも大幅コスト減につなげたBPMプロジェクトの全貌 2016/01/21 2015年10月、建設会社によるマンション地盤への杭打ちデータの改ざんが明らかになった。生活者にはブラックボックス化された工程での不正で、通常は地盤の強弱までは知ることができない。この問題に正面から立ち向かうのが、地盤の“安心度合い”を見える化するサービスを提供する地盤ネットだ。同社では、非効率なプロセスやシステムの不安定さといった課題を抱えていた。そこで取り組んだのが、ビジネスプロセスの改革と新たな共通プラットフォームの構築だ。
記事 新製品開発 富士フイルム、なぜ銀塩の「チェキ」がデジカメよりも儲かるのか 2016/01/15 富士フイルムホールディングスといえば、インフルエンザ薬の「ファビピラビル・アビガン」が脚光を浴び、液晶用偏光板保護フィルムで世界シェアの約80%を握るなど「オンリーワン、ナンバーワンの技術、製品」で語られることが多い。その一方で、要素技術を巧みにインテグレーションしてアイデア豊かなヒット商品を生み出してきたメーカーでもある。その代表的な製品がかつての「写ルンです」であり、現在の「チェキ」だ。アジア、欧米での「チェキ」人気で、消滅間近かと思われた銀塩フィルム写真カメラが大復活を遂げた。
記事 新製品開発 災害対策と子育てから生まれた意外なヒット商品「ベビースリング」人気の秘密とは 2016/01/08 2011年の東日本大震災から、「災害対策」というキーワードはあらゆる場所で聞こえるようになった。スリングライフアドバイザー 辻 直美氏は、レスキューナースの経験から、災害現場における子育ての安定と親子の安全を可能にするヒット商品「ベビースリング」を開発した。しかし、ヒットの理由は災害対策目的だけではなかった。災害現場発想の商品がヒットした秘密を探る。
記事 BPM・BPR 東証が挑んだビジネスモデル改革、世界から選ばれるための「3つの条件」とは 2015/12/11 2005年、重大なシステム障害を発生させた東京証券取引所ではシステムの強化に着手、2010年には新たな株式売買システム「arrowhead」のサービス提供を開始した。同時に日本取引所グループ(JPX)のプライマリサイト内で、arrowheadと投資家の発注システムを直結するコロケーションサービスの提供も開始、システム強化と併せてビジネスモデルの変革も実現した。その取り組みについて、元日本取引所グループのCIOで、証券保管振替機構 常務執行役 CIOの鈴木義伯氏が明らかにした。
記事 プロジェクト管理 新しい習慣を身につけるのに必要な日数は? オリンピック金メダリストを生んだ教育法 2015/11/26 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンは、長年の研究によって人間が「何か新しい習慣を身につけるために要する時間」を明らかにした。「人の習性はそうそう変わるものじゃない」といわれるが、習慣にさえしてしまえば、困難だったことも容易になる。オリンピック3大会で18個もの金メダルを獲得した元競泳選手のマイケル・フェルプスもまた、「有用な習慣」を身につけたことで成功した1人だ。
記事 プロジェクト管理 N700系新幹線を「見える化」して来た仕事術に学ぶ 2015/09/15 新幹線といえば、日本のものづくり技術を象徴する存在の一つだ。世界初の高速鉄道として日本に誕生した新幹線は、2014年、東海道新幹線開業50周年という節目を過ぎ、新たな未来へと走り続けている。2016年3月には北海道新幹線がいよいよ開業する予定、との発表もなされた。こうした、たゆまぬ発展と進化を支えて来たのは、現場のプロフェッショナルである。新幹線づくりという巨大プロジェクトを進めるために、何が行われているのだろうか。インダストリアルデザイナーの筆者が、現場の内情を語る。
記事 生産・製造管理・PLM トヨタ式工場はなぜ床が白い? 過剰包装は「ゴミを買っている」のと同じだ 2015/08/19 トヨタ生産方式の具体的な進め方を6回程度に濃縮してお届けする本連載。前回、トヨタ式の起点が5S(「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」)にあると説明した。これらは一緒にされることも多いが、まったく違う意味を持つ。前回はそのうち、「整理」と「整頓」がどう違うのか、そしてそれを具体的に進めるための手順を解説したが、今回は5Sの後半、「清掃」「清潔」「しつけ」の進め方を紹介しよう。
記事 生産・製造管理・PLM トヨタ生産方式を実践、「整理」と「整頓」を行う4つの手順とは 2015/07/24 これまでトヨタ生産方式(トヨタ式)のものの見方や考え方、行動の仕方を中心に書いてきた。では、実際に自分が働く職場や会社で、トヨタ式を本格的に導入しようと考えた時、具体的にどのようなことを、どのような順番で進めていけばいいのだろうか。これから複数回にわたり、「こういうやり方で進めるとうまくいく」という具体的な方法を記載していく。関心のある方は「読む」だけではなく、是非「実行」に移していただきたい。
記事 物流管理・在庫管理・SCM 大塚倉庫が医薬品の共同物流推進、国内医薬品物流量シェアは4分の1超へ 2015/07/06 大塚倉庫は6日、医療用医薬品メーカーの陽進堂と物流における業務提携を行うと発表した。
記事 新製品開発 MRJ(三菱リージョナルジェット)が日本産業界へ示す問い、そして希望 2015/06/09 6月8日、名古屋空港で地上走行試験を行った国産小型旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)。本格稼働へ向けての期待はいよいよ高まりつつある。旅客機を、国産してみせる――MRJは、日本のものづくり業界にとって悲願とも言える目標の達成だ。今後のMRJがどんな動きを見せるのかは気になるところだが、ひいては産業界全体が、MRJによってどんな動きに誘われることになるのか。MRJという「念願成就」が、あるいは「商品」が、日本ビジネス界へもたらす効果とは?
記事 新製品開発 MRJ(三菱リージョナルジェット)には、グローバル市場攻略のヒントが隠されている 2015/05/20 日本のものづくりの強みは技術力にあるのだ、という認識はあたかも定説のように広まっている。たとえば、iPhoneなどの世界的ヒット商品にしても日本製の部品が数多く採用されていて、日本の技術は今も世界最高の水準にあるという。だが、それで果たしてビジネスに勝てるのか。50年ぶりの国産小型旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が今秋にも離陸する見込みだが、MRJには日本のものづくり復活のヒントがありそうだ。
記事 新製品開発 製パン業界の巨人ヤマザキパン、逆境下での増収増益の実現を象徴する2つの革新商品 2015/05/15 スーパーやコンビニの棚でおなじみの山崎製パン(以下、ヤマザキパン)。その売上高は約1兆円(連結)にのぼり、国内製パン市場シェア約4割と圧倒的な存在感を誇る。消費税増税や円安に伴う原材料価格の高騰などの逆風が吹く中、2014年度は増収増益を達成した。ヤマザキパンが厳しい経営環境の中でも結果を残すことができたのはなぜか。
記事 品質管理 なぜ「安全第一」を第一にできないのか? トヨタが大規模リコールで学んだ風土づくり 2015/04/23 4月12日に起きた山手線・神田~秋葉原間の電化柱倒壊事故は列車の運休が長引きおよそ40万人に影響を与えることになった。幸い死傷者などはなかったものの一歩間違えれば大参事になるところだった。そして2日後の14日、韓国機アシアナ航空162便が広島空港で着陸した際、滑走路からそれ、20人前後の乗客が怪我を訴えることになった。相次ぐ事故を前にトヨタ式で大切な「安全と品質はすべてに優先する」風土づくりを紹介したい。