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  • 2016/06/01

仏ダッソー・システムズが語る「エクスペリエンスの時代」に求められる変革とは?

製品だけで差別化することが難しくなる中で、企業は体験(エクスペリエンス)をいかにして提供していくかが求められる。仏ダッソー・システムズ社長 兼 CEO ベルナール・シャーレス氏と、エグゼクティブ・バイス・プレジデント 最高戦略責任者 モニカ・メンギニ氏が、「エクスペリエンスの時代」における変化に対応するためのヒントを示した。

ナスダック上場以来、1048%の成長を遂げた仏ダッソー・システムズ

 1981に設立された仏ダッソー・システムズは、CADや製品ライフサイクル管理(PLM)製品を製造、販売し、製造業の顧客を中心にビジネスを展開する企業だ。ナスダックに上場してから20年目になる同社は上場以来、1048%の成長を遂げている。

 仏ダッソー・システムズ社長 兼 CEO ベルナール・シャーレス氏は「成長が止まる企業が多い中で、この1年半はどの競合よりも成長してきた。地域別にみると、アジアは急速に伸びている。中国は成長が減速したものの、日本の成長は目覚ましくアジアの成長を支えている」と語る。

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仏ダッソー・システムズ
社長 兼 CEO
ベルナール・シャーレス氏

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「日本においては、既存産業の顧客が拡大したことが要因のひとつだ。弊社では製品ポートフォリオを拡大させ、ソリューション、プロセス、製造技術などを強化してきた。多くの企業はレガシーなシステムを使っているが、これを置き換えることで貢献できた。また新規産業の方は、ハイテク、エネルギー、ライフサイエンスの医療機器分野において進展があった」(ベルナール氏)

 国内およびグローバルで高い成長を続ける同社だが、成長要因のひとつが、4年前に発表した「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム」が非常に伸びてきたことにある。このソリューションは、ビジネスニーズの特定、製品開発、製造・オペレーション、マーケティングを単一のプラットフォームで実現するものだ。

 同社の多角化戦略(ダイバーシフィケーション)のもと、新規産業への導入が進み、ライフサイエンスやエネルギー、小売など各産業で採用が進んでいる。大手顧客の中には約20パーセントの成長を遂げている企業もあるという。

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2015年度のグローバルにおける新規産業のソフトウェア収入

「エクスペリエンスの時代」において企業が勝ち抜くには

 製品だけで差別化することが難しくなる中で、企業は体験(エクスペリエンス)をいかにして提供していくかが求められる。仏ダッソー・システムズ エグゼクティブ・バイス・プレジデント 最高戦略責任者 モニカ・メンギニ氏はこうした時代を「エクスペリエンスの時代」と称し、「エクスペリエンスの時代は経済そのものが変わり、どのような製品を作るのかではなく、生活にどのような影響を与えるかが重要になる」と語る。

 またモニカ氏は「エクスペリエンスの時代においては、デザイン、生産、マーケティングといった言葉の意味合いも変わってくる」と指摘する。例えばデザインするものは、モノだけではなく、ビジネスプランにも及んでいる。例えばインテリジェントなハブラシで取得したデータを、歯磨きの情報を歯科医に提供して虫歯治療に役立てることもデザインだ。

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仏ダッソー・システムズ
エグゼクティブ・バイス・プレジデント 最高戦略責任者
モニカ・メンギニ氏

「またエクスペリエンスの時代においては、製造は生産性の戦いだ。大量生産でも個別生産でも、あらゆる製造方法に大きな変化がある。そのため、製造プロセスの一部を見るだけでなく、サプライチェーン全体を可視化していかねばならない。そして、マーケティングはアディクティブなものになる。CEO自らがマーケティングを推進せねばならず、そのためには経営のプロセスに組み込まれなければならない」(モニカ氏)

 例えば、テスラは電気自動車をイノベーションしただけはない。彼らは、4つの車輪を持つプラットフォーム上でソフトウェアを提供することで、競合とは違うバリューを提供することができたのだ。ビジネスの管理やシステムを変えていき、差別化ができなくなる中でイノベーションを行わねばならない時代になったといえるだろう。

「4年前、3Dエクスペリエンス・プラットフォームを発表したとき、製品中心ではなく、エクスペリエンス中心になり、PDMに終わりがくると話した。Uberのビジネスモデルは、車に関連してサービスも提供しているが、これはエクスペリエンスエコノミーの良い事例だ。企業にとって重要なのは、製品とビジネスモデルのイノベーションをつなげること。当社はPDMからPLM、3Dエクスペリエンスからビジネスプラットフォームへと提供する価値を変えながら、これを支援していく」(ベルナール氏)

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