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- 2024/04/02 掲載
マッキンゼー流「新規事業創出」とは? 企業が直面する6つの課題と10の成功の原則
持続的に成長しない企業を待ち受ける運命
なぜ、企業には「成長」が必要なのでしょうか。それは、歴史を振り返れば明白です。日米の大企業において、「成長」がその企業の存続にどれくらい貢献しているかを示した分析をお見せします。これをみると、日米ともに成長率が市場の平均を上回っている企業は、そうでない企業よりも存続する確率が50~102%も高いことがわかります。裏を返せば、そうでない企業はより早く淘汰(とうた)されているのです。
そこで当ファームでは、国内外の経営者の方々に新規事業に関するサーベイを行いました。その結果をみると、多くの経営者は「5年後の収益の半分は、まだ存在しない事業から生まれるだろう」と考えています。
また、新規事業の構築を「自社の最優先課題」と位置付けている経営者の割合は24%、「自社の3大優先課題の1つ」と位置付けている割合は62%という結果でした。しかも、この数値は、年々、増加傾向にあります。
つまり、新規事業を創出・スケール化して、成長し、企業として存続することが、経営における重要なトピックになってきているということです。
新規事業の構築を妨げる6つの課題
とはいっても、新規事業を作ることは簡単ではありません。次の6つは、多くの日本企業の経営者の皆さまとお話をしている中で特によく聞くお困りごとです。- 課題1:十分な資金投入ができない
- 課題2:優秀な人材を率先して送り込めない
- 課題3:既存事業と同じ事業管理をしてしまう
- 課題4:既存部門が助けてくれない
- 課題5:自前にこだわりスケールが出ない
- 課題6:インセンティブ設計をしないため社員のドライブが利かない
以下では、新規事業「6つの課題(≒失敗法則)」を詳説します。 【次ページ】マッキンゼーが説く「新規事業6つの課題(≒失敗法則)」
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