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- 2024/03/14 掲載
富士通が爆速で進める「DX×SDGs」、スパコン富岳やAIなど活用、「3施策」の凄い中身
「大手7割・中小5割」がSDGsに積極的
企業は年々、SDGsの取り組みを進展させています。2023年に発表された帝国データバンクの「SDGsに関する企業の意識調査」によれば、SDGsに積極的に取り組む企業が大手企業で71.6%、中小企業で50.4%となり、増加傾向を続けています(図1)。さらに、企業の約7割がSDGsの取り組みにより企業イメージの向上や従業員のモチベーション向上を実感しているようです。
2023年12月19日には政府が、SDGs推進の中長期的な国家戦略と位置付ける「SDGs実施指針」を4年ぶりに改定しました。この中で、ビジネス領域に期待される役割として、「『Society 5.0』の実現を目指すこと」を示しています。
具体的には、革新的なデジタル技術やビッグデータを活用してSDGsの達成に貢献することが求められ、企業はDXの推進とともに、SDGsへの取り組みを一層加速させる必要があります。同時に、これらの取り組みを積極的に公表し、企業イメージや従業員のモチベーション向上につなげることも重要とされています。
富士通が進める「DX×SDGs」
こうした中、富士通は自社のサービスやソリューションをSDGsと結び付けつつ、商品企画や商談、プレスリリースなどを通して、事業がどのSDGsの目標に貢献するかをわかりやすく明示しています。富士通はパーパスとして、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」を目指しているほか、中期経営計画では、2030年に向けた価値創造の考え方を示しています(図2)。
具体的には、「地球環境問題の解決」「デジタル社会の発展」「人々のウェルビーイングの向上」をマテリアリティ(重要課題)に掲げており、これらの取り組みを通じてSDGsへ貢献することを目指しています。
地球環境問題の解決 | :SDGsの目標6、7、9、12、13、14、15 |
デジタル社会の発展 | :SDGsの目標8、9、10、11、16 |
人々のウェルビーイングの向上 | :SDGsの目標3、4、5、8、10 |
SDGsの課題解決には社会全体を捉えたDXがカギだという富士通。このコンセプトに基づき、デジタルテクノロジーとサービスを駆使した、SDGsに関する3つの取り組み事例を紹介します。 【次ページ】富士通が進める「DX×SDGs」3つの取り組み
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