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- 2024/07/31 掲載
失業者増か、業務強化か? アクセンチュア予測「生成AIと日本経済」3つのシナリオ
アクセンチュア流「生成AI時代の仕事術」
慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。アクセンチュアにてAI・アナリティクス部門の日本統括、およびデジタル変革の知見や技術を結集した拠点「アクセンチュア・イノベーション・ハブ 東京」の共同統括を務める。AI HUBプラットフォームや、業務領域ごとに体系化した AIサービス群「AI POWERED サービス」などの開発を統括すると共に、アナリティクスやAI技術を活用した業務改革を数多く実現。『データドリブン経営改革』(日本経済新聞出版)、『責任あるAI』(共著、東洋経済新報社)、『AI 時代の実践データアナリティクス』(共著、日本経済新聞出版)、『HUMAN+MACHINE 人間+マシン』(監修、 東洋経済新報社)、『データサイエンス超入門 ビジネスで役立つ「統計学」の本当の活かし方』(共著、日経 BP社)、『アクセンチュアのプロフェッショナルが教える データ・アナリティクス実践講座』(監修、翔泳社)、『生成AI時代の「超」仕事術大全』(東洋経済新報社)、『生成AI 協働・共生の時代』(日経BP社)など著書・監修書多数。厚生労働省保健医療分野AI開発加速コンソーシアム構成員など歴任。一般社団法人サーキュラーエコノミー推進機構理事。
世界の経営幹部の86%「生成AIは自社や業界の変革要素」
アクセンチュアの調査「生成AIがもたらす企業全体の再創造(Reinvented in the age of generative AI)」によると、生成AIは農業革命や産業革命以来、最大の変化を仕事にもたらす。具体的には業務や役割の再構築に従業員を積極的に参加させることにより今後、10兆3,000億ドルという莫大な経済価値を生み出す可能性があると示している。また同調査では、世界の経営幹部の86%が「生成AIは自社や業界にとって変革要素になる」と考え100%が「自社の労働力に変化をもたらす」と予測する一方で、67%は生成AIを活用した企業全体の再創造を導くのに十分な状態ではないと告白している。
経営幹部は生成AIの可能性に大きく期待しつつも、まだその準備は整っていないのが現状だ。また従業員も、95%は生成AIの活用に価値を見出しているが60%は必ずしも組織が従業員にとって良い選択を保証するとは信じていないなど、活用に不安を感じている。
【次ページ】生成AIのお試し期間は終わった
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