- 会員限定
- 2024/08/06 掲載
Copilotアップデートまとめ、TeamsやSharePoint対応、GPT-4o搭載Copilotとは?
連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術
Windows版Copilotに「GPT-4o」が実装
Microsoft Buildと同じく2024年5月に、OpenAIから最新のフラッグシップモデルであるGPT-4oが発表されました。これまでのモデルと比較して応答速度が明らかに早くなっており、音声や画像などをリアルタイム処理するマルチモーダルな性能も向上しています。AIが会話を行いながら作業を進める生成AIでは、応答速度の向上はユーザー体験に直接影響を与えるもので、これまではなかった新しい体験ができると期待されています。
この独立アプリ化は、Windows 11の2024年7月のアップデートから展開がはじまっており、間もなく新しいCopilotへと切り替わる期待が高まります。
GPT-4oが実装されて新しくなったCopilotでは、デスクトップ上の画面を共有しながらCopilotと会話を行うことができます。イベントでは、ゲームのMinecraftの画面を共有し、Copilotと相談しながらプレイを進める様子のデモが行われました。
こうした機能を活用すれば、私たちが仕事で使うWordやPowerPointの画面を共有し、Copilotに分からない操作方法を教わりながら作業が行えるようになるかもしれません。
Surfaceが「Copilot+PC」として新登場
新たに発表されたSurfaceは、「Copilot+PC」と呼ばれる新たなジャンルのパソコンであると紹介されています。AIを実行するNPUが搭載され、手元にあるパソコン上でAIのモデルが動作することが特徴です。これによって、より多くのアプリにAIの機能が搭載されることが期待されます。たとえば、Microsoft 365に含まれる動画編集サービスのClipchampでは、AIによる自動動画編集機能が紹介されていました。いくつかの動画を追加し、作成者の好みを反映させるためのいくつかの質問に答えるだけで、後はAIが自動で動画を編集してくれます。
ほかにもペイントでは、描きたい絵の大まかな輪郭や色の塗りつぶしを行うだけで、AIがきれいな絵に仕上げてくれます。
こうした処理はパソコンに搭載されるNPUで行われるため、すべてはローカルで実行されます。そのため、セキュリティの都合上、インターネット越しのデータ通信を行いたくない場面でも、AIを活用した機能が利用できるようになります。 【次ページ】TeamsやSharePoint、Copilot Studioでの新機能を紹介
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR