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- 2025/01/22 掲載
ユニクロやチョコザップを「爆速成長」させた「弱みの価値」、短所を長所にする方法
2000年に早稲田大学卒業、大手メーカーに就職後、経営コンサルティング会社を経て一部上場のIT企業、デジタル広告企業、ベンチャー企業での管理本部長や経営企画にて戦略策定並びに大手外資系PEファンド傘下でのIPOプロジェクト等の全社プロジェクトを推進。2019年に人的資本経営コンサルティング、キャリア支援事業を行う4designs株式会社を創業。2020年3月、法政大学キャリアデザイン学部 田中研之輔教授と一般社団法人プロティアン・キャリア協会を設立。設立4年で約30万人・上場企業200社以上に現代版プロティアン・キャリアを伝えプロティアンメソッドを通じた人的資本経営支援サービス「プロティアンキャリアドック」は2024年HRアワードの優秀賞受賞。大人だけではなく中高生のキャリア教育にも取り組んでいる。
「弱点を強み」にした美容ライター
これはある美容ライターさんのストーリーです。美容ライターとは、女性誌や美容雑誌などで、化粧品の紹介やレビュー、メイク術などの原稿を書くライターのことです。色々な化粧品を実際に自分で試してみて、記事を書くことが日常です。しかし、ある美容ライターを志した女性は、敏感肌に悩んでいました。化粧品を使っては落とし、また使うということをくり返しているうちに、肌荒れがひどくなって、仕事にも支障を来してしまったのだそうです。
自分には向いていないのではないかと、美容ライターの道をあきらめかけていたのですが、ある記事が思わぬ反響を呼びます。それは、「敏感肌の自分にもとても良かった」というある化粧品の紹介記事。同じく敏感肌で悩んでいる読者から、多くの感謝の声が届いたのです。
そこから彼女は、「敏感肌の美容ライター」というキャッチフレーズで仕事をしていきます。自分が試して問題なかったことを記事に書き添えていくことで、オンリーワンのポジションを築いていけたというのです。
敏感肌という、美容ライターにとっては弱点だと思い込んでいた部分が、実は武器だったわけですね。むしろ、敏感肌の人のための記事を書くのが得意だったとも言えます。自分の持つ他の美容ライターとの違いを生かし、価値化を実現した良いエピソードだと思います。
このように「誰のために」と自分の経験やスキルを掛け合わせると、変化適応力を高める可能性があります。ユニクロやチョコザップなどのような成長企業も同様です。 【次ページ】ユニクロや町の電気屋ヤマグチが「急成長できた納得理由」
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