• 2025/06/28 掲載

寝る前にやるだけで記憶力が爆伸び!司法試験対策の伊藤塾塾長が勧める習慣4つ

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「多くの人と出会うと、名前をなかなか覚えられない」ことは、誰しも経験があるのではないだろうか。しかし、記憶する方法を少し工夫して練習することで、記憶力に自信がない人でも覚えられるようになるという。そんな、日常生活の中で記憶力を鍛える「習慣」について、『大事なことだけ覚える技術』を上梓した、伊藤塾塾長の伊藤真氏が解説する。
執筆:伊藤塾塾長 伊藤 真

伊藤塾塾長 伊藤 真

1958年、東京生まれ。伊藤塾塾長。81年、東京大学在学中に司法試験合格。その後、受験指導を始めたところ、たちまち人気講師となり、95年、「伊藤真の司法試験塾(現、伊藤塾)」を開設する。「伊藤メソッド」と呼ばれる革新的な勉強法を導入し、司法試験短期合格者の輩出数全国トップクラスの実績を不動のものとする。「合格後を考える」という独自の指導理念が評判を呼び、「カリスマ塾長」としてその名を知られている。現在、弁護士として、「1人1票」の実現のために奮闘中。『考える練習』『夢をかなえる勉強法』(サンマーク出版)、『伊藤真試験対策講座(全15巻)』(弘文堂)、『伊藤真の法律入門シリーズ(全8巻)』(日本評論社)、『中高生のための憲法教室』(岩波書店)、『憲法の力』(集英社)、『続ける力』(幻冬舎)など著書多数。

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日常生活の中で記憶力を鍛えられる「習慣」を紹介する
(Photo/Shutterstock.com)

記憶力を伸ばしたい人におすすめの方法

 記憶とは、出来事を印象づけて頭の中に保管し、それを引き出すことです。

 記憶力を伸ばしたかったら、
「覚えて」
「それを思い出す」
ように練習をすればよいのです。

 そのためには、日常生活の中で、記憶力が上がることを習慣化するのがおすすめです。そんな7つの習慣のうち、4つをご紹介します。

夜、眠る前にやっておくとよい習慣とは?

 1つ目の習慣は、夜眠る前に「1日をふり返ること」です。

 同じような毎日が過ぎていると思っても、必ずその日に印象に残ったことがあるはずです。
「昼は何を食べたんだっけ?」
「今日は誰に会ったっけ?」
「彼はおもしろい人だったな」
 それらを細部まで思い出してみるのは、記憶力アップの練習になるだけでなく、仕事に関連づけて思い出せば次の日の準備にもなります。

 私は会議があると、その場で出た発言や出席者の様子、会議の流れを、その日のうちにもう一度自分の中で再現するようにしています。

 議事録を後で見れば済むことなのですが、その日のうちに自分の中でふり返っておくと、大事なことを忘れないで済みます。

 寝る前に簡単な日記をつける人がいますが、これもその日をふり返る、とてもいいやり方です。

 わざわざ書くのが面倒だという人は、頭の中でさっとふり返るだけの「脳内日記」で済ませてもよいでしょう。

 布団に入って、うとうとしながら、その日に起こった出来事を思い出していきます。

 1日をふり返ったとき、とても大事なことなのに思い出せずにモヤモヤすることがあります。

 そんなときは手帳をひっぱり出したり、資料を見たりして、確認してスッキリさせてから寝るとよいでしょう。

 勉強をしている人も、今日やったことをふり返って、忘れていることを確認してから寝ます。

 そうすると、
「あのとき、わざわざベッドから起き出してノートを見たな」
という経験記憶として残るので、絶対に忘れません。

 1日をふり返る訓練を習慣にしてみてください。

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1日をふり返り、思い出せないことを確認すると「経験記憶」として残る
(Photo/Shutterstock.com)

記憶力を減退させている“最大の敵”は…

 記憶力を減退させるいちばんの敵は、ものぐさです。

 特に職場や家の中が散らかってくると、気持ちもだらしなくなってきます。

 だから日頃の雑用も面倒くさがらずに片づけることが大事です。

 日々の生活の中で頭を使うことは山ほどあります。認知症の予防に料理や掃除、洗濯がいいといわれているくらいですから、「家事」は記憶力向上の役に立ちます。

 本や書類の整理も効果的です。私は年に2回、部屋の大掃除をします。蔵書や書類の整理は情報の整理になるので、記憶力を伸ばすには有効な方法です。

 私の本の分類法は、「読んだもの」「まだ読んでいないもの」に分け、まだ読んでいない本は「すぐ読んだほうがいいもの」「気が向いたときに読めばいいもの」に分けます。定期的に整理すると気分転換にもなるし、気分も部屋もスッキリします。

 書類も放っておくと、どんどんたまってしまうので分類が必要です。

 どんな分類で分けるかで頭を使うので、記憶の整理にも役立っています。

 私は書類を封筒に入れて整理していますが、ファイリングのしかたは人それぞれ。箱に入れたり、引き出しを使ったり、整理棚に収納してもよいでしょう。

 データファイルも、どんな名前をつけるのか、どんなフォルダに保存するかで整理能力が問われます。引き出しのつくり方、名前のつけ方などの整理のしかたは、自分の頭の中の記憶の整理と一致します。

 整理・分類するときに心がけているのは「シンプルに」。伊藤塾にある私の六畳ほどの部屋には、本や書類がところ狭しと置かれています。膨大な量だからこそ、わかりやすく、とことんシンプルに分けるようにしています。

 整理が苦手な人は、記憶力も弱い気がします。逆に、自分なりの整理のしかたが確立している人は、覚えるのもスムーズで記憶力もよいものです。

 記憶力を伸ばしたかったら、まず本や書類の整理から始めてはどうでしょうか。 【次ページ】茂木健一郎氏が「ど忘れ」状態を喜ぶワケ
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