• 2025/06/06 掲載

米中に続けるか? 松尾豊氏ら、「人のように考えるAI」でグローバル競争に参戦

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東京大学の松尾豊教授やエウレカ元CEOの石橋準也氏らは2025年3月、新たなAI研究開発企業「Third Intelligence」を設立した。生成AI・AGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)の研究を加速させるべく、グローバル基準の組織構築を本格化する。

日本発「第3極」を掲げ、世界のAI競争に挑む

 生成AIや大規模言語モデル(LLM)の進展を背景に、世界ではOpenAI、Anthropic、Googleなどが主導するAI開発競争が激しさを増している。米中を中心に基盤モデルの開発と実装が急速に進む一方で、日本国内では技術開発や社会実装の規模で後れを取っているとの指摘もある。

 こうした状況を踏まえ、松尾研究所で行われてきたAI研究の一部をカーブアウトする形で、新たにThird Intelligence(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:石橋準也)が設立された。社名には、人間の知能(First Intelligence)、従来のAI(Second Intelligence)に続く「第三の知能」を意味する意図が込められているという。


松尾豊氏らが参画、AI領域の精鋭が集結

 Third Intelligenceの代表取締役CEOには、マッチングアプリ「Pairs」を手がけたエウレカの元CEO・石橋準也氏が就任した。石橋氏はCTO・COO・CEOの経験を持ち、米国Match Group東アジアGMも歴任している。

 最高研究責任者(Chief Scientist)には松尾豊氏が就任。松尾氏は、東京大学大学院教授であり、日本ディープラーニング協会理事長、AI戦略会議の座長なども務める。

 このほかの経営陣は以下の通り。                                                                        
Third Intelligenceの経営陣
 氏名主な経歴
取締役CFO篠崎 晋一郎松尾研究所CFOも兼任。上場支援や投資会社での実務経験あり。
Head of AI Development畠山 歓大規模言語モデル「Tanuki」の開発リーダー。東京大学特任准教授。
社外取締役安野 貴博松尾研出身。BCG、PKSHA、MNTSQの創業に関与。
監査役塩野 誠IGPI共同経営者。戦略・M&A領域で20年以上の実務経験。

 現時点で同社が公開しているのは、研究体制・組織構築に関する情報に限られている。

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