- 2025/08/03 掲載
「GLAY」のTAKUROさんも実践、「今の職場の恨み」をスッキリ晴らす最適解
日本初の「退職学(resignology)」の研究家/メルマガ「キャリアの休憩室」編集長。1988年、静岡県浜松市生まれ、神奈川県横浜市育ち。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、2012年に大手転職支援会社に新卒で入社し、転職エージェントとしてベンチャー企業から大手企業の中途採用と求職者の転職を支援する。シンクタンクに転職するも1カ月で早期退職、無職となる。新卒で入社した企業に契約社員として出戻り、新規事業の責任者として求人プラットフォームを立ち上げ、Webメディアの編集長と採用担当を兼務。介護離職を機に2017年に退職学の研究家として独立。自身が「会社辞めたい」ループに陥っていた経験と、のべ1500名以上のキャリア相談から「退職後も声をかけられる最高の会社の辞め方」を体系化した。2022年から生成AI家庭教師としても活動中。地方新聞社や地方銀行の人材系グループ会社、出版ゼミ、子育て支援企業のAI顧問としてAI導入支援、商品開発を支援している。他の著書に『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)がある。妻と子どもの3人暮らし。
面接で「今の職場の悪口」を言ってしまう理由はただひとつ
転職活動において、嘘はまったく必要ありません。しかし、本音をさらけ出せばいいのかと聞かれれば、答えは「否」です。そこで、“本音を磨く”という作業が必要になってきます。ここでは、「本音磨き」の具体的な方法をお伝えしていきます。
まず、本音を磨くためには、本音を“把握する”必要があります。
自分の本音がわからない状態で本音を磨くことはできません。その本音を把握するために使うのが「退職成仏ノート」です。
これは簡単に言えば、現在働く会社で抱えたモヤモヤが晴れるノートです。
「退職成仏ノート」によって本音を把握すると、目の前の転職活動はどう変わるでしょうか?
一番大きな変化は、面接が「面接官との穏やかな対話に変わる」という点です。
転職活動で内定がとれなかったり、入社しても成果を出せなかったり、人間関係がうまくいかなくてモヤモヤループに完全にはまってしまう人には共通点があります。
それは、「会社の悪口を言う」です。
たとえば面接で「なぜ転職活動をはじめたのですか?」と聞かれたのに、延々と「会社のここが悪くて」と話し出してしまう人がいます。
たしかに劣悪な環境で働いている人もいます。面接官も同情します。しかし、どんなにその人が正しいことを言っていても、面接の場で会社の悪口を言う人が採用されることはまずありません。
面接官が採用したいと思う瞬間は「あなたが転職したい理由」の先にある、「弊社があなたを採用するメリット」を感じたとき、だからです。
なぜ面接で現在の職場を否定することを言ってしまうのでしょうか?
おそらく頭では「現在の職場を否定することは、自分に会社を見る目がなかったと言っているようなものだ」とわかっているはずです。それでも感情的に話してしまう理由はただひとつ。
今の会社で抱えたモヤモヤが晴れていないからです。
つまり、恨みが成仏していないのです。恨みによって本音が曇り、その奥にある本当にしたいことといった本音が見えなくなっているのです。
だからこそ、「退職成仏ノート」を書いて恨みを成仏させることで、面接で前職の悪口を言わない状態にしておく必要があるのです。
ノートにはどんなに人に見せられないことを書いていても、人に渡さなければ少しも問題にはなりません。
ノートはあなただけの安心の家とも言えます。
ネガティブな感情がスッキリしていれば、面接の中で会社の恨みを話そうと思わなくなります。代わりに面接で本来伝えるべきである「私を採用すると貴社が得られるメリット」であったり、「入社してからする予定の仕事の詳細」を聞けたりする時間ができます。
本音を把握するにはまず、ネガティブな感情を吐き出すことからはじめます。 【次ページ】「GLAY」のTAKUROさんがしている“あるリクエスト”
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