- 2025/07/19 掲載
20年来の顧客を「しがらみ」と認定、家族が戻ってきた40代男性の「英断」
日本初の「退職学(resignology)」の研究家/メルマガ「キャリアの休憩室」編集長。1988年、静岡県浜松市生まれ、神奈川県横浜市育ち。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、2012年に大手転職支援会社に新卒で入社し、転職エージェントとしてベンチャー企業から大手企業の中途採用と求職者の転職を支援する。シンクタンクに転職するも1カ月で早期退職、無職となる。新卒で入社した企業に契約社員として出戻り、新規事業の責任者として求人プラットフォームを立ち上げ、Webメディアの編集長と採用担当を兼務。介護離職を機に2017年に退職学の研究家として独立。自身が「会社辞めたい」ループに陥っていた経験と、のべ1500名以上のキャリア相談から「退職後も声をかけられる最高の会社の辞め方」を体系化した。2022年から生成AI家庭教師としても活動中。地方新聞社や地方銀行の人材系グループ会社、出版ゼミ、子育て支援企業のAI顧問としてAI導入支援、商品開発を支援している。他の著書に『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)がある。妻と子どもの3人暮らし。
会社を辞める理由上位に「上司と性格が合わない」が入るワケ
「人間関係」は私たちの仕事人生に大きな影響を与えます。サイエンスライターの鈴木祐氏は著書『科学的な適職』の「未来を広げる──仕事の幸福度を決める7つの徳目」の中で500万人を対象にしたアメリカの調査を紹介しています。
そこでは「職場に3人以上の友達がいる人は人生の満足度が96%も上がり、同時に自分の給料への満足度は2倍になる」とされています(『科学的な適職』P132)。
「人間関係は人生そのものを変えていく」と言っても過言ではありません。
「人間関係」が人生にどれだけ大きい影響を及ぼすか、科学的根拠を例示しましたが、多くの人は「人間関係がどれだけ人生に影響を与えるか」をわかっているはずです。
会社を辞める理由に「上司と性格が合わない」がランキングの上位に入ったり、転職したい会社の条件に「人間関係が円滑である」が入ったりすることもそれを物語っています。
ある相談者さんは「好きでもない上司の指示をあおがないと仕事を進められないことほど、自分を嫌いになることはないです」と打ち明けてくれました。
ただしその一方で、私たちは「人間関係をきっかけに感情的に会社を辞めるのはまずい」ともわかっています。
突発的に行動すると転職「だけ」うまくいく人になってしまうと勘づいているのです。
ここではそんな幸せのタネにも不幸のタネにもなる人間関係を、「つながり」と「しがらみ」「無関心」の3つにわけて本音を整理していきます。
それがここで取り上げる、「人間関係の仕分けノート」です。
ファイルをフォルダ分けするように、職場の人を「つながりフォルダ」と「しがらみフォルダ」、あまり気にならず感情が動かなければ「無関心フォルダ」に入れます。
あなたは、「人間関係を仕分けする」と聞いて、どう感じたでしょうか?
もしかしたら「人を物扱いするなんて気が引ける」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
そんなあなたにこそ、人間関係を仕分けることをおすすめする理由があります。 【次ページ】「つながり」「しがらみ」を炙り出してわかること
転職のおすすめコンテンツ
転職の関連コンテンツ
PR
PR
PR