- 2025/07/25 掲載
あなたの仕事は、子どもに勧められますか? 6割が「次世代に残したい」と答えた理由
新卒時にキャリアの理想を持っていた人は約7割
新卒時に「キャリアの理想を持っていた」と回答した人は68.7%にのぼった。内訳は「とても持っていた」12.6%、「持っていた」26.6%、「どちらかといえば持っていた」29.5%だった。理想の内容としては、「やりがいのある仕事に出会える」(45.8%)、「努力すれば正当に評価される」(43.2%)、「自分に合う仕事に出会える」(29.0%)など、成長や適性を重視する傾向が見られた。現在と新卒時の理想とのギャップを「感じる」とした回答は全体の76.2%に達した(「とても感じる」19.0%、「感じる」26.6%、「どちらかといえば感じる」30.6%)。特に転職経験のある層でギャップの実感が強く、「2~3回」転職経験のある層では84.1%、「4~5回」では83.4%、「6回以上」では79.3%がギャップを感じていると答えた。
過去の仕事について「経験して良かった」と答えた人は79.5%にのぼった(「とても経験して良かった」17.6%、「経験して良かった」33.0%、「どちらかといえば経験して良かった」28.9%)。そう感じた瞬間としては、「感謝されたとき」(57.6%)、「成果が評価されたとき」(52.8%)、「難しいことをやり遂げたとき」(47.5%)が上位を占めた。
将来に向けたキャリア観
自身が経験した仕事を「次世代に残したい」と考える人は65.1%で、「次世代に強く残したいと思う」8.8%、「残したいと思う」22.8%、「どちらかといえば残したいと思う」33.5%という構成だった。理由としては、「社会に役立つ実感があるから」(48.2%)が最多で、次いで「変化への対応力が身につく」(39.4%)、「はたらき方の自由度が高い」(31.4%)が続いた。一方、「残したくない」と回答した人は147人で、「AIなどにより将来性が不透明」(36.7%)、「プライベートが削られる」「ストレスや責任が大きい」(いずれも34.7%)といった理由が挙げられた。
「もし自分の子が将来、同じ仕事をしたいと言ったらどう感じるか」との問いには、「とても嬉しいし、誇りに思う」(10.5%)、「嬉しいが、少し心配もある」(25.9%)、「嬉しさと不安が入り混じる複雑な気持ちになる」(25.9%)を合わせた「嬉しい派」が62.3%に達した。
今後のキャリア観については、「今の仕事を続けたい」が36.3%で最多となり、次いで「転職や異動を考えている」(32.5%)、「プライベートを優先したい」(27.8%)と続いた。現在の仕事を続ける期間については、「5年以上」が最多の42.5%で、比較的安定志向も読み取れる結果となっている。
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