- 2025/09/15 掲載
Salesforce管理者がスキル不足だと…「AI導入メリット享受できない」衝撃の事実
連載:イチからわかるSalesforce最強活用術
NTTテクノクロス株式会社 プリンシパルエバンジェリスト
入社時から大手量販店ECサイト構築や顧客のASPサービスの立ち上げにSEとして従事。
2007年の大手損保会社コールセンター更改案件を皮切りにCRMシステム関連業務に携わる。
2008年からSalesforce導入コンサルティング業務に関わり、2015年からはSalesforceのエバジェリストとして
技術情報の発信やSalesforceのユーザーグループやコミュニティでの活動に積極的に参加。
2017年に日本初となる非開発者系でのMVPを受賞し、2023年にMVPの殿堂入り。
2017年のDreamforceでは日本初のGolden Hoodie Awardを受賞するなど、業界内での認知度は非常に高い。
SalesforceのAIエージェント導入で「大変革」管理者の役割
2024年10月から、Salesforceに実装されたAgentforce。ユーザーの業務効率化に大きく貢献することが期待できる同機能だが、Agentforceによって変わるのは、ユーザー体験だけではない。AgentforceのようなAIエージェントの導入は、従来のSalesforce管理者の役割を大きく変革させるのだ。
具体的に言うと、これまでの管理者は、システムのカスタマイズやユーザー管理が主な役割であったが、AIエージェントの導入により、高度なセキュリティ対策とコンプライアンス要件への対応が求められるようになる。彼らは、Salesforceの技術的な側面と、組織のセキュリティポリシー、法的要件との橋渡し役となる存在だ。

企業へのAIの導入は、Salesforce管理者の役割を単なる「運用者」から「戦略的なセキュリティ推進者」へと変革させる。
つまり、これからのSalesforce管理者は、AI活用に伴い発生する企業へのリスクを深く理解し、Salesforceが提供するセキュリティ機能を組織の具体的なニーズに合わせて設定・監視する専門家として機能することが求められると言えるだろう。
この変化は、Salesforce管理者のキャリアパスと企業内での価値を向上させるもので、単に業務量が増えることを意味せず、むしろセキュリティとコンプライアンスに関する深い知識を持つことでビジネス部門とIT部門の間のギャップを埋め、AI導入プロジェクトの成功に不可欠な存在となる。 【次ページ】AI導入のメリット享受に「管理者育成」が必須と言えるワケ
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