- 2025/10/03 掲載
【徹底比較】 AIエージェント「乱立」時代、バイブコーディング最強ツールの見極め方(2/3)
「4種類」のAIエージェント
バイブコーディング用のAIエージェントには、おおざっぱに分けて以下の4種類がある。■IDE(統合開発環境)型
Cursorを代表とする、プログラム開発のためのエディタ兼開発環境にAIエージェント機能が組みこまれたもの。マイクロソフトのVS Codeをベースに開発されたものが多いが、VS Code自体にもGitHub Copilot Chatが標準で組みこまれるようになった。
Clineを代表とする、VS Code系IDEに拡張機能として組み込むタイプもあり、IDE型と使い勝手はかなり近い。
IDE型は各社のLLMを切り替えて利用できる。最新のLLMが宣伝のために期間限定で無料で使えることもある。
■2.CLI型
Claude Codeを代表とする、ターミナル画面で動作するタイプ。キーボードから命令を打ち込んで指示する。拡張性やカスタマイズ性の高さから人気が高い。非プログラマーにはハードルが高く感じられるが、VS Codeのターミナル機能から呼び出してチャットで指示すれば、IDE型との差は少ない。CLIとはCommand Line Interfaceの略だが、起動後のUIを「TUI」(Terminal User Interface)として区別する場合もある。
CLI型では、Claude CodeはClaude、Codex CLIはChatGPT、Gemini CLIはGeminiと使えるLLMが固定で決まっているものが多い。
■3.サーバ型
CodexやDevinを代表とする、サーバ上で動作するタイプ。ソースコードを保管・共有するGitHubと連動して動作する。LLMは固定で選べないのが一般的だ。
■4.Web完結型
LovableやBolt.newを代表とするWebブラウザ上で完結した開発環境。VercelのUI構築サービスv0もこれに含まれる。こちらもLLMは固定で選べないのが一般的である。
IDE統合型とCLI型はローカルのPC上で動作し、サーバ型とWeb完結型はクラウド上で動作する。初心者の入りやすさでは、Web完結型 > IDE型 > CLI型 > サーバ型の順だろう。
ただし、Web完結型は柔軟性や拡張性がIDE型やCLI型に劣る。カスタマイズすることでコーディング能力や安定性を高めたり、コーディング以外の文書作成やデータ整理にも使うなら、IDE型かCLI型になる。まずは、IDE型で始めて、開発関連の知識が付いてきたらCLI型に挑戦すべきだろう。
IDE型の中では、Cursorから始めるのが確実だ。今回紹介したIDE型はすべてVS Codeからの派生なので、Cursorからの乗り換えがしやすい。IDE拡張機能型とCLI型もCursorやほかのIDEに組み込んで使えるので併用することもできる。
知っておくべき「コスト抑制術」
バイブコーディングは基本的には有料で、定額+従量制が多い。本気で開発をすれば月3万円でも足りないこともある。しかし、工夫すればコストをかなり押さえられる。特筆すべきはグーグルのGemini CLIで、グーグルアカウント(≒ Gmailアカウント)でログインすれば1日1000回までリクエストできる。これは個人開発には十分な回数だ。また、ChatGPTをPlusプランで有料契約すると月20ドル(約3,000円)で、WebでGPT-5を使いながら、Codex CLIで高性能なGPT-5-Codexを5時間あたり30~150回使用できる。
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