- 2025/10/27 掲載
マイクロソフト自身が解説、「Copilot」の“超有効”な活用方法とは?(2/3)
AIの“UI”となる?「Microsoft Copilot」の本質とは
マイクロソフトの生成AI「Microsoft Copilot」は、AIをより身近にするための仕組みに位置づけられている。その特徴を端的に表す言葉が「AIのユーザーインターフェース」である。ユーザーは複雑な技術的背景や仕組みを意識する必要はなく、自然な入力を行えば、Copilotが背後でAIモデルやエージェントに橋渡しし、最適な回答やアウトプットを導き出す。まさに利用者とAIをつなぐ“フロントドア”として機能するのだ。この考え方は、「Microsoft 365 Copilot」に集約されている。Word、Excel、PowerPointといった日常的に利用するアプリケーションに組み込まれ、誰もが馴染みのある環境からAIを利用できる。
たとえば、Excel上でデータを入力するだけで分析レポートを作成したり、PowerPointで自動的にスライドを作成したりといったことが可能になる。
「ユーザーは新しいツールの操作方法を学ぶ必要がなく、既存の業務フローにそのままAIを組み込める点が大きな価値です」(中園氏)
特徴的な機能の一例が「リサーチツールエージェント」だ。これは社内外の情報を横断的に収集・要約し、短時間で信頼性の高いインサイトを提示する機能で、従来は専門人材に依頼していたような調査や戦略立案を、必要なときに即座に実行できる。
「調査プロセスを『計画→反復調査→統合』という段階で進め、ユーザーの指示に応じて柔軟に思考を深めます。たとえば、顧客との面談準備に必要な情報をまとめ、提案内容まで整理してくれるなど、知的作業のパートナーとして強力な支援を行います」(中園氏)
また、Copilotはセキュリティ・プライバシー・コンプライアンスの基準を満たしたエンタープライズグレードの環境を備えている。情報が外部に漏れるリスクや生成内容の信頼性といった懸念に対して、安心して利用できる仕組みを提供している点も重要だ。中園氏は「Copilotは、利用者の思考を補完し、より深い洞察やアウトプットを可能にします。こうした特性から、知識労働の在り方そのものを変える可能性を秘めているのです」と説明した。 【次ページ】クラウドAIとエッジAIを組み合わせるべきワケ
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