• 2025/10/27 掲載

マイクロソフト自身が解説、「Copilot」の“超有効”な活用方法とは?(3/3)

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クラウドAIとエッジAIを組み合わせるべきワケ

 そして、Copilotの可能性を最大限に引き出す存在として登場したのが「Copilot+ PC」だ。これは単なる新モデルではなく、AIの活用を前提に設計されたPCカテゴリーである。

 最大の特徴は、クラウドAIとエッジAI(あるいはデバイスAI)の双方を適材適所で活用できること。クラウドにある大規模言語モデルの柔軟性やスケーラビリティに加え、端末内に搭載されたNPU(Neural Processing Unit)を活用し、PC上で直接AI処理を行える。

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クラウドAIとデバイスAIを組み合わせることが必要だと説く
(出典:日本マイクロソフト提供資料)

 これにより、低遅延、オフライン環境での利用、さらにはプライバシー配慮といった新しい価値を実現しているという。

 中でも具体的な機能として注目されるのが「Recall」だ。これを使えば、ユーザーの操作や閲覧履歴を時系列で記録し、自然言語で検索できる。

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Copilot+ PCでしか利用できないWindowsのAI機能
(出典:日本マイクロソフト提供資料)

「会議内容の振り返りや資料の再確認が数秒で可能になり、情報整理にかかる手間を大幅に削減します」(中園氏)

 また、オンライン会議や動画配信で活用できる「Windows Studio Effects」では、背景の調整や音声ノイズの低減など、AIがリアルタイムで映像や音声を最適化する。こうした機能はリモートワークやオンライン商談の質を高めるだけでなく、ユーザー体験そのものを刷新する。

 クラウドAIとエッジAIの組み合わせは、働く環境の多様化にも適応する。出張先や通信が不安定な環境でもAIをフルに活用でき、逆に大量のデータ処理や高度な分析はクラウドに任せるといった柔軟な選択肢をユーザーに与える。これにより「どこでもAIを活用できる働き方」が現実のものとなる。「Copilot+ PCは、AIをクラウドだけでなく手元で動かすことで、これまでにない生産性を実現します」と中園氏は強調した。

マイクロソフトが考える「これからの組織の在り方」

 CopilotとCopilot+ PCの組み合わせは、従来の「効率化ツール」という枠を超え、働き方や組織のあり方そのものを再定義する。マイクロソフトが強調するのは、単なる作業時間の削減ではなく、人間が本来注力すべき領域に集中できる環境の創出である。

「最新の環境を整えることは、Copilotの真価を引き出す上で不可欠です」(中園氏)

 2025年10月には、Windows 10のサポートが終了(EOS)し、Windows 11への移行が避けられない。こうした中、ただEOSに対応するのではなく、Copilot+ PCを合わせて導入し、業務効率を革新することは有効な選択肢の1つとなるかもしれない。

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