• 2025/12/05 掲載

EAチームの役割はどう変わる?ガートナーが明かす従来型との「決定的な違い」とは

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
標準化と統制を中心としたエンタプライズ・アーキテクチャー(EA)は今、大きく変わりつつある。進む先は、最適化の範囲をITリソースのみならずビジネス全体にまで拡げてのビジネス拡大に直結する価値創出だ。進化するEAの概要からEAチームの役割、さらに行動指針までをガートナー バイス プレジデント アナリストの鈴木雅喜氏が解説する。
photo
エンタプライズ・アーキテクチャーはどう進化を遂げているのだろうか
(出典:ガートナー(2025年6月))

EAが迎える未来像とは

 ITリソースや業務手順、システムの標準化、最適化を推し進め、企業や組織の全体最適化を目指すエンタープライズ・アーキテクチャー(EA)。

 EAについて、「この設計思想が過去20年、業務とシステム双方の効率化や統合、事業継続性の強化などで大きな役割を果たしてきました」と語るのは、ガートナー バイス プレジデント,アナリストの鈴木雅喜氏だ。

画像
【画像付き記事全文はこちら】
ガートナー
バイス プレジデント アナリスト
鈴木 雅喜 氏

 その一方で鈴木氏は、EAには厄介な課題があることも長らく指摘されてきたことを明らかにする。それが、「意義は大きい半面、成果が見えない」「情報収集と資料作成に多大な時間を要す」などだ。

 その結果、EA自体の価値判断のしにくさから、国内においてEAの活用に取り組む企業はガートナーのリサーチでも一部にとどまるという。

 ただ、海外に目を転じると、EAは新たな形に進化しつつあるとも鈴木氏は話す。その一番の特徴が、最適化の対象をITリソースのみならずビジネス全体にまで広げ、ビジネス拡大に直結する価値創出を目指している点だ。

「従来型EAでは、経営に価値を認めてもらいにくかったという面がありました。この苦い経験を基に、経営に直接アプローチし、社内の複雑な状況をITを活用して分かる状態に昇華し、その提示を通じて経営の悩みに応えようとの動きが本格化しています」(鈴木氏)

 先行きの不透明感が混迷の度を深める中、経営層の意思決定の難度は増す一方だ。その中でEAチームは、各種領域における判断の選択肢をデータなどを基に適切に提示し、判断の精度向上を支援する役割を近い将来、担うことになると鈴木氏は分析する。

 では将来、EAチームが担うようになる具体的な仕事とは、どんな内容を指すのだろうか。 【次ページ】EAチームの役割はどう変わる?
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像