- 2025/12/23 掲載
【だから辞める】1つでも欠けたら要注意、人が辞めない組織に必ずある“5つの仕組み”
新卒から製薬会社でMRを20年、営業所長を5年務める。営業所長時代のマネジメントとしてはチームの一体感に気を配ったが、業績は上がらず感情的になってしまうことも。そんな中識学と出会い、自分のようにマネジメントで苦しんでいる人の助けになればと考え識学に入社し、現在に至る。
【仕組み1】入社“直後”こそ定着率に差が出る
人が辞めない組織に共通する仕組みの1つ目は、入社オリエンテーションの標準化です。離職の多い会社ほど、入社初日の対応が場当たり的になりがちです。「総務が少し説明して後は現場任せ」「たまたま予定が空いている社員が対応」など、新入社員に伝わる内容は担当者次第……。手厚く説明された人もいれば、最低限の情報すら共有されずに現場に放り込まれる人もいます。
こうした環境では、新入社員は「何をすればいいのか分からない」「誰に相談すればいいのか分からない」という不安や孤立感を抱えたままスタートすることになります。
一方、人が辞めない組織は、入社後のオリエンテーションに属人性を持ち込みません。
説明内容や資料を統一し、困ったときの問い合わせ先も明確にしたうえで、全社員が「新人に何をどこまで説明するのか」を共通認識として持っています。
その結果、配属後の業務案内もスムーズになり、新入社員が仕事になじみやすいのです。
入社時点で不安を抱かせないことは、離職防止のためには極めて重要です。入社初期の余計なストレスを減らすだけで定着率は大きく向上します。
【仕組み2】「ここで働き続ける理由」を作る方法
社員が静かに転職を考え始める瞬間とは、どのようなときでしょうか。それは「この先、どう成長できるのか分からない」と感じたときです。2つ目の仕組みは、育成ロードマップを見える化です。
人が辞めない組織では、入社後の成長イメージが明確に示されています。たとえば、3カ月後・6カ月後には何ができていれば良いのか、社内での“一人前”の基準は何か。これを定めるだけでも大きな意味があります。
成長の道筋が可視化されていれば、自分が今どの位置にいるのか、次に乗り越えるべきハードルは何かがはっきり分かります。すると、目の前の業務にも意味を見いだしやすくなり、乗り越えた後の成長実感も得られます。
もちろん、成長スピードには個人差があります。しかしロードマップがあるからこそ、成果を早く出したい社員には前倒しで裁量を与えるなど、前向きなサポートも可能になります。
一方、離職が多い会社では、「何ができれば評価されるのか」「この先どう成長できるのか」があいまいなケースが目立ちます。将来像を描けない職場では、社員は早い段階で転職を意識し、結果として離職が繰り返されてしまうのです。 【次ページ】【仕組み3】社員が疲弊していく職場の共通点
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