• 2025/12/21 掲載

30分筋トレより「1回だけ腕立て伏せ」…心理学が示す“笑えるほど小さな一歩”の威力(2/3)

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他人から「与えられた情報」より、自分で「生み出した情報」

 多くの人は、「しっかり勉強してから動こう」と考えます。
「知識が足りないと動けない」 「理解していないことを実行に移すのは怖い」
 そう感じて、まずは本を読み、調べ、納得できるまで準備する。

 でも実際には、その「準備」にばかり時間をかけすぎて、気づけば行動のタイミングを逃してしまう。

 僕自身、そうでした。

 今はその順序をあえて「逆」にしています。

 つまり、まず動いてみる。

 そして、やってみた中で出てきた疑問や壁に対して、その都度必要なことを学ぶのです。

 教育心理学者ジェローム・ブルーナーは、「知識は人から教えられるものではなく、自らの経験を通じて発見されることで、初めて深く理解される」と述べました。

 わからないことに出くわした「その瞬間」が、最も脳が学びを欲しているタイミングなのです。

 現代の認知心理学でも、「必要に迫られたとき」の学習は記憶に残りやすいことが確認されています。

 これは「生成効果」と呼ばれる現象で、他人から与えられた情報よりも、自分で答えを考えたり、推測したりして「生み出した情報」のほうが、はるかに記憶に残りやすいというものです。

 人は「必要に迫られたとき」にこそ、本気で学ぶ準備が整う。

 だからこそ、先に動いてしまった方が早いし、身になる。

 たとえば、「SNSでフォロワーを増やしたい」と思ったとき。

 多くの人はまず「アルゴリズムの本を読む」「伸びている投稿を研究する」といった準備から始めます。

 けれど、実際に1本でも投稿してみると、そこで初めて自分なりの疑問が湧いてきます。
「思ったより反応が少ないな」 「この見出しって目立ってないかも」 「保存されるような内容になっているだろうか?」
 こうしたリアルな問題意識が芽生えたタイミングこそが、最も深く学べる瞬間です。

 実際に投稿してみて「なぜ伸びなかったのか?」と自分なりに考え、そこで初めて伸びる投稿との違いや、改善点を調べる。

 すると、その情報は単なる知識ではなく、「自分の失敗を乗り越えるためのツール」として脳に定着していきます。

 僕自身、このスタイルに切り替えてから、学びに対する感覚が大きく変わりました。

 それまでは、知識は「備えるためのもの」でした。

 いつか訪れるかもしれない「本番」のために、事前に準備しておくもの。

 でも今は、知識は「現実にぶつかってから取りに行くもの」です。

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程よいプレッシャーの強制力を利用
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