• 2026/01/25 掲載

「築くのは20年、失うのにはたった5分」──バフェットも重視する“最強”の成功要因

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投資の神様ウォーレン・バフェットは言う。「築くのは20年、失うのにはたった5分だ」と。実はこの言葉の真意こそ、スター建築家からノーベル賞学者まで、あらゆる成功者に共通する“ある要素”を指している。それは天才的なIQでも創造力でもない。インターネット時代の今、失えば二度と取り戻せない。計算すれば何千万もの価値を持つというその正体とは何か。『Not To Do List 失敗を避けて、よりよい人生にするためのやってはいけないことリスト』を上梓した作家ロルフ・ドベリ氏が解説する。
執筆:作家/実業家 ロルフ・ドベリ(Rolf Dobelli)

作家/実業家 ロルフ・ドベリ(Rolf Dobelli)

1966年、スイス生まれ。ザンクトガレン大学卒業。スイス航空の子会社数社にて最高財務責任者、最高経営責任者を歴任の後、ビジネス書籍の要約を提供するオンライン・ライブラリー「getAbstract」を設立。香港、オーストラリア、イギリスおよび、長期にわたりアメリカに滞在。科学、芸術、経済における指導的立場にある人々のためのコミュニティ「WORLD.MINDS」を創設、理事を務める。35歳から執筆活動を始め、ドイツやスイスなどの世界の有力新聞、雑誌に寄稿。著書は40以上の言語に翻訳出版され、累計発行部数は400万部を超える。著書に『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』『Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法』『News Diet 情報があふれる世界でよりよく生きる方法』(すべてサンマーク出版)など。スイス、ベルン在住。

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「築くのは20年、失うのにはたった5分」…あらゆる成功者に共通する“ある要素”とは?
(Photo/Shutterstock.com)

【やってはいけない】短期間で儲け、短期間で賢くなろうとする

 知人が、アフリカの銅鉱山への投資を持ちかけてきた。

 驚異的な利回りだ。過去3年間で資産は10倍に増えたらしい。さらに、銅は世界で常に必要とされているから、安全な投資だと言う。

 その翌日、あなたの銀行の担当者から電話がかかってきた。銀行が新しい種類の金融派生商品のファンドを設立したという。

 電話で詳細を伝えるにはいささか複雑すぎるが、いずれにしても、内部の数理ファイナンスの専門家ら(全員IQ140以上)が、出資者は50%を超える利回りを期待できると言っているそうだ。

 ファンドはすでに応募が超過状態ではあるが、優良顧客のあなたの分は確保できる。

 そして彼は、あなたの貯蓄の半分をファンドに投資するよう提案した。すべてがうまくいけば、3年後には、あなたは経済的に自立するだろうとのこと。

 その日の夜、ベラルーシのオリガルヒからメールが届いた。彼は緊急で短期のつなぎ融資が必要だという。

 今日中に1万ドル(約150万円)振り込んでくれれば、明日、10万ドル(約1,500万円)を返金する。保証する、と。途方もない利息だ。

 不幸な人生のためのアドバイス──それは、「一攫千金のチャンスを逃さないこと」。これを、無限のチャンスがある国では「Get Rich Quick」と呼ぶ。

 骨の折れる仕事、将来に備えた貯蓄、慎重な投資でお金を稼ぐのではなく、ただお金が降ってくるのを待てばいい。あなたもそうしよう!

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【画像付き記事全文はこちら】
仕事、貯蓄、投資で稼ぐのではなく、ただお金が降ってくるのを待っていれば…
(Photo/Shutterstock.com)

 これであなたは友人を追い越せる──もちろん、追い越すのは下り坂の途中である。

【真のアドバイス】被害者は膨大「ポンジ・スキーム」の恐怖

 1919年、ボストン。イタリア系移民のチャールズ(カルロ)・ポンジは、挫折をくり返す前科のある事業家だ。

 彼は「90日で50%の利回り」を投資家に約束した。そして本当に、それだけの金額を支払った──新たな投資家から得た資金を流用して。

 儲かるビジネスのトリックは完璧だった。驚異の利息の噂はたちまち広がり、何千もの人々が、彼の一攫千金システムに何百万ドルも投資した。

 ポンジが考え出したこの投資システムは、何かを生産する事業に基づくものではなかった。このシステムは何にも基づいていなかった。ポンジがしていたのは、新規の投資家から集めた金を、既存の投資家に渡していただけ。

 1920年、当局はポンジの投資に関する調査を始めた。投資家からの信頼は失われ、突然システムは崩壊し、ポンジは数年前にいたところ、つまり刑務所に舞い戻った。

 今日まで、彼はスケールの大きな金融詐欺事件の代表的な人物とみなされている。「Get Rich Quick Scheme (一攫千金システム)」や「ネズミ講」は、そのため「ポンジ・スキーム」と呼ばれることもある。

 これに関して4点述べておきたい。 【次ページ】評判のいい銀行の商品であったとしても…手を出してはダメ
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