- 2025/12/28 掲載
「学歴なんて関係ない」と言いながら…依存している人が気づかない「学習歴」の重要性(3/3)
「時間=資産」──意識的に確保するには
スマホのカレンダーやアプリが主流の今でも、手書きの手帳を使い続けている富裕層は少なくありません。質の良い手帳を毎年選び、そこには仕事だけでなく、学びや趣味、家族との時間まで書き込まれています。富裕層が手帳を手放さないのは、予定管理のためだけではありません。学びや教養を支える「知的投資ツール」として機能しているためです。
時間は目に見えないからこそ、放っておけば、だらだらと時間を過ごしてしまったり、他人との予定に埋め尽くされたりしてしまいます。「時間=資産」という感覚のもと、手帳に書き込むことで「どう学び、どう楽しみ、どう成長するか」を日々、自分の手で描いているのです。自分の大切な時間を「見える化」し、意識的に確保する。その積み重ねが、知的資産を育て、人生の質を大きく変えていきます。
また、心理学や脳科学では「手で書くこと」の効果が実証されています。目標や予定を手で書くと、記憶に残りやすく実行率も高まる。さらに「書く」という行為そのものが、思考を整理し、意思を明確にしてくれます。富裕層の中には、年初に今年の目標を手帳に記し、毎月振り返ることを習慣にしている方もいます。
書き込むことで「やりたいこと」が「実行計画」に変わります。
まずは1冊手帳を開き、今日から自分の予定や小さな目標を書き込んでみてください。
きっと時間の使い方が変わり、知的な資産として人生に還ってくるはずです。
「学歴」にこだわる限り、成長は頭打ち…本当に大切なのは
今は、人生100年時代。学歴だけで人生が決まる時代ではありません。これからの時代に本当に大切なのは、「学歴」ではなく「学習歴」です。とはいえ、現実はそう単純ではありません。60代や70代の世代であれば理解できますが、いわゆる氷河期世代でも「学歴なんて関係ない」と批判しながら、結局は学歴に依存してしまう姿を目にすることがあります。顧客との会議でも「三田会」「東大」「慶應」という言葉が飛び交い、いまだに学歴バイアスが根強いのを実感する場面があります。
しかし学歴にこだわっている限り、やはり成長は頭打ちでしょう。だからこそ、これからの時代に価値を生むのはやはり「学習歴」です。自分がいつ、何を、どのように学び、それをどう積み重ねてきたか。その履歴こそが、キャリアや人生を支える無形資産になるのです。
「学習歴」はまさに、見えない資産への最も効果的な支出のひとつです。大学や大学院での学び直しは、その代表例でしょう。情報商材やセミナーよりも中長期的に思考力と人間関係の土台を育ててくれる場であり、学びの質と出会いの質を同時に高めてくれます。
蓄積された無形資産は、平時には静かに支えとなり、いざというときには思いもよらない「抜け道」や「再起の道筋」を示してくれます。学び続ける姿勢は、長期的な幸福や豊かさをつくる、静かで確かなライフスタイルです。
ぜひ、自分なりの「学び直し」を始めてみてください。
そこから新しい人とつながり、未来とつながり、あなた自身の無形資産を育てる人生が、もう一度始まります。
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