• 2026/02/01 掲載

頼まれたら「はい喜んで!」…自分の時間に鈍感すぎる日本人へ「5秒ルール」のすすめ(2/4)

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【真のアドバイス】最高の学習教材「伝記」、選ぶべきは…

 「自らの失敗」から学ぶのは、銀。

 「他人の失敗」から学ぶのは、金。

 それは、私たち人間が、均一的で、同じような特徴を有しているからだ。特に同じ文化圏の人々は。

 アメリカ人でもスイス人でも、ドイツ人でもイタリア人でも、オーストラリア人でもスウェーデン人でも。彼らは似たような道を歩み、似たような節目を迎え、似たような悩みをもっている。

 これは「失敗」に関しても当てはまる。実際に、私たちの日常生活に起こるドラマにはそれほど独創性はない。自分で引き起こす人生の失敗も独特なものはあまりなく、それが起こるとわかっていれば、簡単にかわすことができる。

 そこで登場するのが「伝記」だ。伝記を読むのは、最高の視覚学習法だ。

 しかし、気をつけなければならないことがある。「伝記」ならどれでもいいというわけではない。

 「自伝」からはあまり学べない。なぜなら、著者が──意識的に、あるいは無意識に──“美化”するからだ。

 「回想録」にも同じことがいえる。取りあげられる人生のいくつかのエピソードは、著者が共有したいことだけであったり、磨きあげられていたりする。

 本当に有用な伝記は、「第三者」が執筆したものだ──権限を与えられた公認伝記作家が書いたもの(それでもまだいくらか脚色されてはいるのだが)。

 最も説得力があるのは「非公認の伝記」だ。

「成功した人」よりも「失敗した人」の人生物語

 ところで、伝記を読むときに念頭に置くべきことは、いわゆる「選択バイアス」が働いていることだ。

 選択バイアスとは、研究や調査において、調査対象者を選ぶ際に特定の属性をもつ人だけを選んでしまうことでサンプルが偏ってしまい、結果が歪められてしまうことを指す。

 つまり、私たちは、ランダムに選ばれたものではなく、傾向の偏ったものの中から選択している、ということだ──なぜなら、伝記になる人は、ほとんどが「成功者」だから。

 そこから何かを学ぼうとするなら、「成功した人」よりも「失敗した人」の人生物語のほうが役に立つ。しかし残念ながら、無名な人物の伝記出版という、経済的な危険を冒す出版社は存在しない。

 だから、ときには「小説」も読んだほうがいい。小説は、伝記を完璧に補足してくれるからだ。

 いずれにしても、できるだけたくさん本を読もう。

 チャーリー・マンガーもこのように述べている。「私のこれまでの人生で、常に読書をしていない賢い人を、私は1人も知らない。まったくいない、ゼロである」。

 そして何よりも、あなたを取り巻く環境を眺めてみよう。避けるべきあらゆる愚行の教訓が数多く示されている。

 人生の旅の、不愉快な事例を集めよう。不幸を楽しむためではなく、そこから学ぶために。その人は、厳密にはどのように転落していったのか? どうしてあの関係は破綻してしまったのか? 学者のように、ことの真相に迫ろう。

 人生の失敗は、往々にして些細で愚かで軽率な行為が原因なのだ。 【次ページ】【やってはいけない】いつでも「はい」と返事をする
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