- 2026/02/01 掲載
頼まれたら「はい喜んで!」…自分の時間に鈍感すぎる日本人へ「5秒ルール」のすすめ(4/4)
1年後の予定を「明日のこと」と想定したら…受け入れる?
この問いかけが特に難しいのは、予定されている日付がかなり先の場合だ。私はこれまで、半年先、それどころか1年先に予定されている夕食会や講演や会議の招待を受け入れ、当日が近づくにつれて後悔することがたびたびあった。
今日から1年後の予定は、ほとんど何もないように見える。もちろん、1年前、カレンダーには今日の予定は何も書かれていなかったことを、あなたも覚えているだろう。
今日から数えて52週間後は、今、あなたが過ごしている週と同じくらいに予定が詰まっていると想定すること。
私からのアドバイスは、問い合わせを受けたらカレンダーを確認するのではなく、その予定を「明日のこと」として考えてみること。
明日、この依頼を受け入れるつもりはあるか? ないのであれば、「できません」と断ろう。
ウォーレン・バフェットが部下に出した「ある指示」
ウォーレン・バフェットは「成功している人と本当に成功している人の違いは、本当に成功している人は、ほとんどすべてのことに対してノーと返事をする」と述べている。それに関して彼は、部下に次のように指示を出している。「スピーチや寄稿文の執筆などの提案はすべてお断りするように。ときには、これらの依頼には『聞くだけならただである』という意味合いの言葉が添えられていることもあります。ですから、ただ『ノー』と返事をしておけば、双方にとって楽でしょう」。
アドバイスをもう1つ。「5秒決断ルール」を実践しよう。
依頼を受けるごとに「最長5秒間」の考える時間を自分に与え、それを過ぎたら、明らかに重要なもの、あるいは並外れて特別なものを除いて、基本的には「ノー」と返事をするのだ。
このとき、「考えてみます」とは言わないこと。「ノー」と断るつもりで「おそらく」とは決して言わないこと。
「無理です」とダイレクトに伝えるのもよくない。理由を考え、明確に、角の立たない言葉で、親しみを込めて伝えよう。漠然とした内容でじゅうぶんだ。
たとえば、「お問い合わせくださり、大変光栄に存じます。ですが、家族との時間が取れなくなるので申し訳ありません」。この理由なら誰もが理解できるだろう。
人が軽率に「自分の時間」を他人に譲ってしまうワケ
人はどうして「自分の時間」を融通して他人に譲るのか?主な理由は、人間は「協力的」な哺乳類であるからだ。1人では何もできないが、力を合わせれば何でも達成できる。協力したいという衝動は、人間には生まれながらに備わっている。
協力は、「きみが助けてくれたら、私も助けてあげる」というような「持ちつ持たれつ」の互恵関係で機能している。そのため、私たちは前払いとして他人の力になり、軽率に相手の厚意を買おうとする傾向があるのだ。
「私たちの人生が短いのではなく、私たちは人生を浪費している」と、ローマの哲学者セネカは2000年前に書いている。
だから、あなたも「境界線」を設けよう。差し出された棒を、何でも飛び越えようとしないこと。
そして、「ノー」という言葉をあなたの積極的に使う語彙(ごい)のリストの一番上に置くようにしよう。
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