• 2026/06/15 掲載

メタ、20億ドル規模のAI企業マナス買収を撤回へ──中国当局による異例の介入受け

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
米メタは2025年12月に完了したシンガポールに拠点を置く自律型AIエージェント開発企業マナスの約20億ドル規模の買収について、中国の国家発展改革委員会(NDRC)からの是正命令を受け、契約の解消と社内システムからの分離を開始した。中国当局が国外に拠点を移した企業の買収完了後に介入し、取引の無効化を強制した異例の事例となる。
photo
(画像:本文をもとに生成AIで作成)
 メタは2025年12月、マナスを約20億ドルで買収した。しかし、中国の国家発展改革委員会(NDRC)は2026年4月末、安全保障および技術輸出規制の観点からこの取引の無効化を命じた。これを受けメタは2026年6月初旬より、自社システムとマナス間にデータファイアウォールを構築し、物理的および運用的な分離作業に着手した。

画像
【図版付き記事はこちら】
買収撤回のその後はどうなるか
(図版:本文をもとに生成AIで作成)

 社内向けのメモでは、既存のプロジェクトをメタ独自のインフラに移行させ、マナスのプラットフォームの運用を終了する方針が通知された 。マナスは2022年に中国で設立され、2025年6月に本社をシンガポールへ移転し、技術者も同地へ異動させていた。中国商務省は2026年1月から輸出管理違反および国家安全保障の観点から調査を開始しており、事前の審査申告がなされていなかったことや、中国国内で開発された中核技術が海外へ持ち出された事実が問題視された。また、中国当局は調査の一環として、マナスの共同創業者であるシャオ・ホン氏らの中国からの出国を禁じる措置を講じた。

 現在の焦点は取引の財務的な巻き戻しに移行している。マナスの創業者らは、メタが支払った20億ドルの評価額での買い戻しを実現するため、外部投資家から約10億ドルの資金調達を模索している。この買い戻しが成立した場合、マナスは中国の合弁会社として再編され、香港証券取引所での上場を目指す計画が検討されている。

 メタは過去の声明で本取引が適用される法律を完全に遵守していたと主張しているが、すでに完了しシステム統合まで進んでいた買収案の強制的な解消は、AI技術の覇権を巡る規制リスクが国境を越えた企業再編に重大な影響を及ぼす事実を示している。

Googleで見つけやすく

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます

AI・生成AIの関連コンテンツ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像