- 2026/06/16 掲載
アンソロピック製AIの輸出規制にサイバーセキュリティ専門家らが抗議の公開書簡を発表
政府介入の引き金となったのは、アンソロピックの最大の投資家でもある米アマゾンの研究チームが実施したセキュリティテストである 。同チームは、Fable 5に意図的な欠陥を持つコードを修正するよう指示することで安全性のガードレールを回避できる手法を発見。アマゾンのアンディ・ジャシーCEOがこの懸念を米政府高官に報告した。政府側はこの脆弱性を重大な脅威と見なした一方 、アンソロピック側は発見された手法が狭範囲かつ些細なものであり、他社の公開モデルでも同様の脆弱性発見が可能であるとして、全面的な提供停止は不当であると反論している。
この事態に対し、米フェイスブックや米ヤフーの元最高セキュリティ責任者であるアレックス・スタモス氏など、70名を超える著名なサイバーセキュリティ専門家や、企業の最高情報セキュリティ責任者が6月14日に公開書簡を発表した。
書簡では、最先端のAIモデルはコードの脆弱性発見やパッチ作成において防御側にとって不可欠なツールであると指摘されている。専門家らは、米国が自国の防衛担当者から最良のツールを取り上げることは、制約を受けないオープンソースや中国製の代替モデルを利用できるサイバー攻撃者を利するだけであり、米国のインフラを危険にさらす行為であると強く非難している。
さらに、コード監査能力は米オープンAIの「GPT-5.5」など他の主要モデルにも備わっている一般的な機能であり、米国アンソロピックのモデルのみを標的とした輸出規制は正当化できないと主張している。政府に対し規制の撤回と透明性のあるリスク評価プロセスを求めている。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR