- 2026/06/25 掲載
116万人突破チョコザップ・退会率2%のカーブス…なぜ「運動しない日本人」動かせた?(3/3)
連載:ヒットの現在地
大反響「女性専用店舗」で狙う、次の“ジム未経験者”
2026年5月の決算説明会では、「第2章」を始動するとして3つの新施策を発表。その1つが、「女性専用店舗」だ。2026年1月に神奈川県川崎市と横浜市に各1店舗を開業し、現在は東京都文京区、大阪市などの都心に約15店舗を展開する。最大300店規模まで拡大する考えで、目的は「新規顧客層の獲得」だという。「20~40代女性の運動習慣率が他の性年代に比べて低い傾向があるなかで、どうしたら通っていただけるかと考え、女性専用店舗を開業しました。すると、多くの新規入会があり、拡大を決めました」(ライザップ 村橋氏)
また、ダンベル、ベンチ台、ケーブル、マルチプレス、ストレッチ器具などを導入した「ちょこガチゾーン」も増やしていく。本格的な運動をしてみたい初心者と、従来のマシンでは物足りなさがあった中級者層を取り込む狙い。現状は数店舗にとどまるが、利用頻度は高く手応えを感じているという。
「サードプレイス構想」も打ち立てた。「第三の居場所(サードプレイス)」へ再定義する試みで、ワークスペースに漫画やドリンクバーも置き、利用動向を検証していく。導入済みの一部店舗では、順調に利用されているそうだ。
収益力は日本の2.5倍、先行する香港で見えた“勝ちパターン”
チョコザップでは、2023年からテストマーケティングを兼ねて海外展開を始動。先行する香港では、従来の約2倍(60~70坪)の面積に日本よりも豊富な運動設備、エステ、マッサージチェア、カラオケ、ランドリーなどを導入して人気を獲得。収益力は、日本と比較して2.5倍に及ぶという。2026年5月時点で19店舗あり、2027年3月期には最大100店舗の出店を見据える。「香港では住宅の面積が非常に狭く、洗濯乾燥機がない家庭も多くあります。そんな環境のなか、利便性の高い設備やゆったりと過ごせるスペースが『第三の居場所』としての心地よさにつながっているのかなと。248香港ドル(約5,100円)で、これだけのサービスを持つフィットネスジムは現地では見かけません」(ライザップ 村橋氏)
最大の競合は、24時間ジムの「24/7 FITNESS(トゥエンティーフォーセブン フィットネス)」だが、価格帯はチョコザップの約2倍だという。
台湾でも同様のビジネスモデルがハマり、開業1カ月後の平均会員数が日本の約4倍にもなった。「詳細な分析はこれからですが、初月無料のキャンペーンや縛りのない契約形態が受け入れられたのだろうと思います」(村橋氏)。台湾でも、香港同様に本格展開が決定している。
さらに、シンガポール、マレーシア、ベトナム、韓国といったアジア全域へ香港での「勝ちパターン」を横展開する計画だという。
規格外のビジネスモデルを地道な企業努力で実現可能にしてきたチョコザップ。近い将来、再び世間を騒がせるアップデートが発表されるかもしれない。
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