- 2026/07/27 06:10 掲載
【Copilot神アプデ】Excelの地味な手間が消える「新機能3選」、自分たち仕様に超進化(2/2)
【新機能3】表示形式など好みを指定「Copilotの個人設定」
最後に紹介するのは、「Copilotの個人設定」です。これは、ユーザーごとにCopilotに伝える好みをあらかじめ入力しておくことができ、そのユーザーが扱うすべてのExcelブックにおいてCopilotとの編集作業に反映されます。例としては、日付の表示形式、金額を千円単位で表示するといった単位の指定、集計表で使うテーブルのレイアウトの好みなどが挙げられます。こうした項目は、これまでCopilotへの指示の中で都度指定することも多かったのですが、Copilotの個人設定を行っておけば、その手間が省け、自分の好みに合ったアウトプットを得られるようになります。
毎日Excelを使うヘビーユーザーほど、こうした細かな指示の積み重ねは意外と大きな負担になります。Copilotの個人設定は、繰り返しの指示をCopilot側に覚えてもらうことで、日々の作業を軽くしてくれる仕組みと言えるでしょう。
新機能3つの「使い分け術」
ここまで紹介した「スキル」「ワークブックのルール」「Copilotの個人設定」は、いずれも仕事の進め方やルール、好みをCopilotに伝えるための機能ですが、伝える内容と影響する範囲がそれぞれ異なります。スキルは、特定のブックに限定されず、目の前のデータに対して必要な場面で呼び出せる「業務そのものの手順書」です。ワークブックのルールは、特定のブックに紐づく「そのブックのお作法」。チームで共有するブックの一貫性を保つのに向いています。
そしてCopilotの個人設定は、そのユーザー自身の「作業の好み」を反映するもの。書式や表現の好みを、いつも一貫させたい人にはうれしい仕組みです。
教える対象を、業務・ブック・個人の3つのレイヤーで整理できると考えると、それぞれの使い分けもイメージしやすいのではないでしょうか。この3つを組み合わせて使うことで、ExcelのCopilotがぐっと自分たちの働き方に寄り添ってくれる存在になっていきます。
Copilot活用で欠かせなくなりそうな「ある準備」
また、今回紹介したスキルのような考え方は、Excelだけの話ではありません。PowerPointのCopilotでも同様の仕組みが案内されており、独自のスキルを作成して利用できるようになっています。提供状況は利用環境によって異なる可能性がありますが、本連載でも機会を見つけて取り上げたいと思います。さらに、一般提供が始まり、注目度が高まっているMicrosoft 365 Copilot Coworkにも、スキル機能が備わっています。「Copilotに業務を教える」という発想は、これから他のアプリやサービスにも広がっていきそうです。
紹介した機能はいずれも登場して間もないもので、提供状況もそれぞれ異なります。実際の使い勝手や、どこまで自社の業務にフィットさせられるかは、これから徐々に確認していく段階と言えるでしょう。
ただ、これら3つを並べて眺めると、これからのCopilot活用に欠かせなくなりそうな視点が見えてきます。それは、Copilotに何を、どのように教えていくかという発想です。AIモデルの性能が上がり、Copilotが強力な共同作業者に近づくほど、自分たちの業務プロセスや好み、ルールを、Copilotが分かる形で準備しておくことの意味は大きくなっていきます。
以前の記事で紹介したWork IQは、日々のMicrosoft 365の使い方を通じて、Copilotに仕事の文脈を提供するものでした。今回のスキルやワークブックのルールは、それに加えて、私たちの業務の作法をCopilotに明示的に伝えていくための仕組みです。今後Copilotを有効活用するためには、自分たちの仕事のやり方をどれだけ整理して伝えられるかも問われるようになりそうです。
私たちの仕事には、暗黙知に頼って回っているものが少なくありません。しかし、Copilotという新しい仲間と一緒に業務を進めていくには、それらを少しずつ言葉にして、手渡していく必要があります。整理された業務マニュアルは、遠くない将来、Copilotへの業務引き継ぎマニュアルになっていくのかもしれません。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR