- 2026/08/24 07:10 掲載
タバコ休憩は悪なのか? 会社で最も見つけにくい「1日30分」サボりの正体
1979年生まれ。京都大学経済学部卒業。国会議員秘書を経てプレジデント社へ入社、プレジデント編集部配属。経済誌としては当時最年少でプレジデント編集長。現在、イトモス研究所所長。著書に『週刊誌がなくなる日』など。
会社で最も見つけにくい「サボリ」の正体
会社で最も見つけにくいサボりは、席を立つサボりではない。席に座り続けるサボりである。パソコンの前にいれば、仕事をしているように見える。画面を開き、マウスを握り、ときどきキーボードを打つ。それだけで「勤務中の顔」が完成する。実際に見ているのがニュース、通販、私用メール、SNSでも、仕事の資料を横に置けば周囲には分かりにくい。本人の記憶にも「今日はずっと席にいた」という事実だけが残る。
実は、この行動には学術的に「サイバー・ローフィング」(=サイバー空間でのサボり行為)という名前が付けられている。
勤務中に会社のインターネットを私用で使う行動である。シンガポール国立大学のヴィヴィアン・K・G・リムとトンプソン・S・H・テオは2005年、「サイバーローフィングの普及度・深刻度の認識・正当化と規制:探索的研究」を発表した。情報システム分野の査読付き国際誌『Information & Management』に載った学術研究である。
研究では、勤務中に会社のネットを私用に使う時間が平均で週3.2時間だった。週5日なら1日約38分である。一般ニュース、娯楽サイト、スポーツ情報、私用メールなどに使われていた。同じ人たちは自宅でも週平均4.5時間、仕事をしていた。 【次ページ】タバコ休憩より悪質?見落とされがちな「ステルス休憩」とは
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