- 2026/08/31 14:00 掲載
NASAのローマン宇宙望遠鏡が打ち上げに成功、暗黒物質と太陽系外惑星の解明へ
ダークマターの解明、太陽系外惑星の探査などが主な任務
ローマン宇宙望遠鏡は、かつて国家偵察局が偵察衛星として開発していたハードウェアを宇宙探査用に転用したものであり、2.4メートルの主鏡を備えている。この主鏡のサイズはハッブル宇宙望遠鏡と同等であるが、搭載された広視野観測装置により、ハッブルの100倍以上の視野を一度に捉える能力を持つ。これにより、短時間で広範囲の宇宙空間を撮影し、数十億の銀河や恒星の高精度な観測データを蓄積する。 機体は地球から約150万キロメートル離れた太陽と地球の第2ラグランジュ点を目標軌道としており、到着までの約90日から100日間を初期運用検証期間にあてる。
この期間中に、観測機器の冷却や調整、通信ネットワークとのデータ転送テストを実施する。同望遠鏡が地球へ送信する観測データは1日あたり1.4テラバイトに達し、これまでの天体物理学ミッションを上回る通信量を処理するため、深宇宙通信網の増強や国際協力を通じた受信体制が構築されている。 すべてのシステムの検証が完了したのち、2027年の初頭に最初の高解像度天体画像が一般公開される予定である。
その後は5年間の基本ミッションへと移行し、弱い重力レンズ効果や超新星爆発の観測を通じて、宇宙の大部分を占めるダークエネルギーとダークマターの分布を三次元的にマッピングする。あわせて、重力マイクロレンズ現象を利用した銀河系内の大規模な恒星観測により、地球サイズの惑星や浮遊惑星を含む数千個の太陽系外惑星を新たに特定する計画である。
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