- 2026/08/31 18:00 掲載
アンソロピック、世界の科学者1万人にClaudeを1年間無料・割引提供、研究支援拡大へ
提供期間は約1年間。標準席は無料とし、利用上限を5倍にしたプレミアム席は月15ドル(約2,400円)で提供する。同社は今後数カ月で、当初の1万席を超えて対象を拡大する方針も示した。
利用するには、大学などの学術機関または非営利研究機関に所属する主任研究者(PI)か、それに相当する立場であることが条件となる。本人確認を終えた研究責任者がプランを作成し、自身の研究室に所属する研究者を追加できる仕組みだ。
また、アンソロピックは研究者にClaudeのAPI利用枠などを提供する「AI for Science」プログラムについても、対象分野と支援規模を拡大する。これまでは主に生物科学分野の研究者を支援してきたが、今後はほかの科学分野にも対象を広げる。
研究者は、通常プランやプレミアムプランの利用枠では足りない場合、AI for Scienceに申請することで、1プロジェクト当たり最大5万ドル(約800万円)のクレジットを受け取れる可能性がある。こちらは研究責任者に限らず、研究者であれば申請できるという。ただし、プランの提供地域など所定の条件がある。
アンソロピックは6月30日、科学者向けAIワークベンチ「Claude Science」も公開した。Claude Pro、Max、Team、Enterprise向けにmacOSとLinuxでベータ版を提供している。同サービスは、研究者が日常的に使うデータベースや分析ツールを1つの環境にまとめ、文献分析から計算、図表や論文原稿の作成までを支援する。作業過程を追跡可能な形で残し、結果の検証や再現をしやすくすることも特徴としている。
一方、生命科学分野では安全対策を残す。生物学や化学分野の研究者については、当面、利用できるモデルをOpusクラスに限定する。Claude Fableモデルでは、悪用と有益利用の双方が可能な「デュアルユース」のリスクを理由に、専門的な生物学や医薬品開発に関する問い合わせを引き続き制限するという。
同社は米国政府と連携し、生命科学の専門家が研究開発目的でMythosクラスのモデルを利用できるアクセス制度の構築も進めている。すでに最初の参加者を受け入れており、今後、対象を広げる考えだ。
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