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  • 2009/02/18 掲載

【Adobe CTO ケビン・リンチ氏インタビュー】主戦場は携帯分野へ、問われるAdobe AIRの真価(3/3)

【ITキーパーソンインタビュー(19)】

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Adobe AIRの可能性

──個人のローカルPCとクラウドを結びつけるAdobe AIRは大きな注目を集めました。一定の手応えを感じられたのかと思いますが、情報システム部門担当者などに有益な情報はありますか?

 AIRは正式リリースから1年経っていませんが、インストールが1億を超え、非常に早いペースで多くのユーザーに受け入れられました。まだ具体的な企業への導入事例は限られていますが、たとえば、NASDAQの株価指標を見る電子掲示板などにも利用され、ミリ単位の変化を表示するためにご利用いただいています。

 実はアドビでは当初、独自のブラウザを開発することも考えたのですが、必ずしも正しい選択ではないと考えました。AIRであれば、Flashベースの自由なUIによるWebアプリケーションの開発を実現できます。


「必要な時に必要なデータを持ちたいというニーズはあると思います」

──携帯電話向けでは真価を発揮されているようですね。

 現在、ドコモをはじめ、世界の通信ベンダー各社、さまざまなパートナーの皆様たちとともに、多様なデバイスにアドビのオープンな技術を使っていただく「Open Screen Project」を進めています。最近ではFlashだけでなく、AIRもこのプロジェクトに含まれています。

 ドコモとは、もともとFlashを携帯電話向けアプリケーションで提供していただいた経緯もあって、まず最初に協業させていただいていますが、そのほかのキャリアも前向きにご検討いただいています。キャリアにとっては、多様なアプリケーションの提供が行え、ユーザーは利便性と最適な情報通信量だけで済むメリットがあります。

──企業向けでの利用の場合、データの持ち出しにはセキュリティ上の危惧も懸念されます。この点は、いかがお考えでしょうか?

 確かに内容によっては、情報を暗号化する必要があり、またAIRにはデータを暗号化する仕組みも用意しています。ただ、業務アプリケーションにおいて、あらゆるデータを持ち出しさせない、となると業務効率の低下を招きます。必要な時に必要なデータを持ちたいと考えるユーザーもいるでしょう。その意味でもローカルのストレージやメモリを活用できる仕組みは必要だと思います。

──今後のエンタープライズ分野での展開をお教えください

 現在、基幹系アプリケーションであるSAP製品や、NECの運用管理系製品などさまざまな製品やサービスと連携して、アドビの製品を提供しています。今後はさらに協業の分野を拡大し、企業の生産性向上に寄与していきたいと考えています。

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