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- 2026/09/24 06:10 掲載
初任給30万円超え? 絶好調「すき家・焼肉きんぐ」ら外食4社が高賃金を払えるワケ
経済、不動産分野のライター。小売・飲食を中心とした企業分析記事や、都市開発、不動産市況に関する記事を手がける。理系の会社員だったが、ライター業に専念するため独立した。趣味で簿記・ファイナンシャルプランナーの資格を取得する。
大卒の相場「26万円台」なのに…外食で30万円超えが続出
労務行政研究所の調査によると、東証プライム上場企業205社の2026年度初任給は大卒が26万5,708円で高卒は21万7,981円となった。昨年度と比較すると大卒・高卒ともに約1万3,000円上昇した。現在、トヨタ自動車は総合職の新卒採用において、学部卒の賃金を27万5,000円としており、大手企業の初任給は20万円台後半が相場になりつつある。
一方で近年、外食産業を中心に、諸手当を含む場合もあるが初任給が30万円超えの企業が増えている。各社は採用に不利な郊外を中心に展開しており、高い賃金を支払えるほど業績が好調だ。額面を高く設定することで、人材の固定化を狙う。
初任給30万円超え(1)焼肉きんぐ、なぜ“1人勝ち”できた?
「焼肉きんぐ」「ゆず庵」を展開する物語コーポレーションは2027年度の新卒初任給を大幅に引き上げる。4年制大学卒の初任給は現状、25万9,000円であり、4万1,000円増額し30万円にする予定だ。2023年度は22万2,000円で、これまで段階的に賃上げを進めてきたが、採用競争力の向上を目的に増額を決めたという。
同社は近年、焼肉業態で成功している。焼肉店の店舗数は今年6月末時点で369店舗を展開しており、2020年6月期末から117店舗増えた。
牛角や安楽亭、七輪焼肉安安などの他社チェーンは若者の肉離れや円安による牛肉の輸入価格上昇などを背景に店舗数を縮小し、小規模業者は倒産が相次いでいる。業界大手では焼肉きんぐが1人勝ちの状態だ。
過去記事でも解説したが、焼肉きんぐは店員が料理と飲料を席まで運ぶフルサービス型の食べ放題形式を特徴とする。大人2人、小学生の子ども2人の場合、合計金額を1万円台前半に抑えることが可能だ。席を離れる必要がなく、比較的低価格であることから、ファミリー層を中心に人気を集めた。
なお、立地は人を雇いにくい郊外のロードサイドが中心だ。近年、若年層の間では都市部偏重の動きが強まっており、2~3万円程度の差では雇いづらくなっている。外食はきついという認識が定着している以上、他社より高く設定しなければならないようだ。
では、その水準をさらに上回る企業は、どこから原資を得ているのか。 【次ページ】初任給30万円超え(2)すき家、コロナ前の1.5倍に伸びたワケ
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